流星群を君が

みかん。

第1話

「ひいばあちゃんはいつ元気になるの?」

「分からんなぁ。お星さまに聞いてみらんと」

「お星さまに聞いたって分からないよ。」

「そうかいそうかい...その腕はどうしたの?」

「あっ...!なんでもないよ!転んだだけ!」

「...一輝、言いたくないなら言わんでいいけど、一つ昔話を聞いておくれ。」

「どんなお話?」

「ひいばあちゃんが若かったころの話さ。」




まだ爆弾やら敵の飛行機やらが空を飛び回りよったころの話でね、ばあちゃんは生活がとっても苦しかったの。辛くて辛くてもう死んでしまいたい、そんなことを思ってたとき、ある男の人に出会ったの。今は外人さんがたくさんおるけど、その人はその時珍しい目の覚めるような真っ白い髪をしとってなぁ。ばあちゃんは初めて見たとき妖精さんかと思ったの。


ほんとに妖精さんだったの?


さぁねぇ。でもまだお話には続きがあるの。男の人と話しているのが楽しくてねぇ、夜になってしまったのよ。もう帰らなきゃって思ってた時、空からお星さまが降ってきたの。


それってながれ星?


ううん、本当にお星さまが降ってきたの。そしたら男の人は、

「ありがとう。久々に楽しかったよ。」

って言って一つ星を食べちゃったの。そしたらなんだか今まで辛くて重かった心が軽くなった気がしてねぇ。とっても楽になったのよ。


男の人が何かしたのかなぁ


そうかもね。だから、ばあちゃんにとってお星さまが降る日って言うのは、とってもいいことなの。ばあちゃんが言いたいのは一つだけ。


「星が降る日に、きっといいことが起こるからね。」

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流星群を君が みかん。 @aiueo24

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