幕間 ガリレオ日記 異世界観光

 私は初めてシロウの世界を観光する、此はこの前シロウが助けた人間の少女達が原因であるが、どうやらシロウの世界と同じだが違う平行時空から、我等の世界に召喚されたりしたらしい。

 

 その二人の少女が主張する場所が、シロウの居た世界には無いらしい、私はシロウの家から出て無い為良く分からぬが、私を含め少女二人とシロウの世界に行くが、何故か私に対してシロウは紙のお金を渡してくれた後に言う。


「弁償や問題を起こしたら、自己責任でお金等払ってね」

「何故だシロウ、何故そんな事を言う」


 冷めた目で無表情に、史郎はガリレオを見る。


「信頼の問題だよ、何か店でやらかさないでよ」


 そうシロウに言われ、前の私自身の行動を振り返り、何も言えなくなった。

 それでもなんだかんだ史郎は優しい、四人で買い物に行き私は異世界の服に触れ、何とも丈夫そうな服を買いたいが…………基本私は、毛が邪魔で服が着れない………まあ着なくても問題は無いが、ローブや帽子は威厳や身嗜みの為に羽織るが。


 少女二人に付いて行こうとしたら、何故か史郎に肩を掴まれこう言われた「デリカシーは持とうね」と、何故だ? 付いて行くだけなのに何故だ?


 史郎は何故か他の方に行くので、付いて行くと男性のリアルな絵が有る、服やズボンが並ぶ場所に着いた。

 史郎は、部屋着のバリエーションを増やしたいとか言いながら、サイズを見て小さなカーテンのある立てるスペースしかない、小部屋の中に入りカーテンをし暫くしてから納得した様な顔で、カーテンを開け出て来た。


「何?  ガリレオさん気になるの?

 此は試着室だよ、まあガリレオさんには不要だよね………ぷぷぷぅ」


 何か分からないが、小バカにされた笑いなのは分かる、クッ…………シロウ酷い。

 シロウは会計を終え一旦車に行き、荷物を車の中でインベントリに入れるのは、此の世界にアイテムBOX等の魔法やスキルが無いかららしい、何とも不便だがアイテムBOXの魔法は、魔法を買い覚えれば誰でも使えるが魔法故、使用者が死ぬと受取人設定してない場合は永遠に、魔法の空間から永遠に取り出す事は出来ない。


 少女達はまだ買い物が掛かるらしく、シロウは本屋に行くらしく私も付いて行くが、シロウが私を見る目は死んだ魚より怖い眼をして居た。

 少し遠くの本屋は私の知る本屋とは違い、近年ガラスが量産され私が一歳の子供の頃より安いが、まだ高いには高い。


 ※注意∶ガリレオはケット・シーです、人間の一歳に該当しませんのでごちう……ご注意下さい。


 字は読めないが、絵は全て同じに印刷されており、我等の世界より相当進んだ技術であるのは確実であり、絵の模写と思ったがシロウいわく「写真の印刷だよ、絵はまた違うよ…………時風女神さんが呆れる訳だな、でもあの世界は良く分からない技術のムラだらけだしな」とか言われた。


 此のシロウが居た地球には、魔法石を燃料にした帆船型の飛空艇が無いが飛空艇よりも早い、飛行機と言うのが有るらしい。

 シロウは二人の最終的な、地名等違うとの説得用の国内地図を買うらしい、私には何故か我等の仲間の猫の写真集とやらを買ってくれたが。


「ガリレオさんのおかず」

「? おかずとはなんだ?」

「・・・・まあ、知らないなら良いよ」


 何故かシロウに微妙な顔をされた、シロウは近くに「あの店は松本にしかないし、同人誌買いたいな」とか言ってたな、しかも「あの作者の、薄い本がそろそろ新作が欲しい」とかぼやいてたな。


 シロウの世界は、一般人が手に入れ易い価格で書籍が買えるらしい、近年羊皮紙の他に紙も増えてるが、百年位前に発行が始まった新聞が主だが、他国では印刷技術が進み賭博の魔法印刷の新聞や発行券が出回ってるらしい、因みに羊皮紙は近年使う頻度は減ってるが、それは輸入のピンからキリまでの質の紙のおかげだ、まあ羊皮紙より荒い紙は安いが公務や魔術書の論文には適さないな。


 我が国も近年魔法印刷の、新聞が出回ってるがシロウの世界の様に大量印刷が出来ない、基本我等の国は呑気だからだ…………私は例外だが、まあ王は魚料理が絡まなければ、歴代で優秀な王ではある……………そう珍しい魚料理が絡まなければ。


 他国に紙工房研修に行く者が居るが、大抵向こうで家族を作り帰って来る者は毎年少ない、今はシロウが居るのでもしかしたら我が国の紙事情を改善………出来ないな、何となくだがシロウは協力してくれない気がする。


「異世界から、紙を作る職人つれて来れば、紙を国内需要増えて安くなるだろうか?」

「安くなると思うよ、まあトイレペーパーとかリサイクル紙だけどね」


 何故か答えてくれるシロウだが、リサイクルだと! あの柔らかいトイレにあるのが再生紙だと!

 何て進んだ技術なんだ!


「紙は木の皮や植物繊維だから、日本の場合は海外から材料を輸入したり、国内の伝統的な紙作りがあるからね」


 私を見ないで、何やら本を見比べながら私に言ってる様だ。


「子供でも分かる、紙の作り方とか買ったら…………ガリレオさん」

「・・・・・此方の文字が、そもそも我輩は読めないし分からん」


 そう私が言うと、ため息をし私を見るシロウは何かガッカリな顔で、私を見てる気がするのは気のせいだろうか?


「諏訪さんか竹井さんに、日本語習いなよ…………二人の世界でも日本語は共通語だから」


 それもそうだなと思いつつ、会計に行くシロウを追い私は一応少女達に、ニホンゴと言う言語を後で頼み教わる事にする、私は珍しい紙や色々な模様の紙や、質が良く安い紙やそれをじる物を、ヒャッキン成る店に寄った時にシロウのお勧めで買った、因みに素晴らしいワイングラスやティーカップも安く買え、私は感動したが支払いをしたのはまあシロウだが、聞いた金額は私の知る貨幣価値で教えてくれたが、銅貨数枚とは安いにも程がある。


 翌日前日にスイソウとやらに、やらかした事で三人から白い目で見られる、シロウの世界では生きた魚すら売り物であり、硝子箱の水の中に手を入れるのは行儀が悪い以前に、マナーが悪い人間のする事だったらしい。


 そんな事を言われても、私はそんな事を知らないし興味があったから、手を入れ色々調べようとしたに過ぎないのだが…………。


「全く非常識な」

「まったく非常識ですよ」

「反省して下さい、ガリレオさん」


 白鯨に戻り私は、三人から叱られる…………何故だ!?

 そして今日、買い物を再びし二人の少女の日用品は、ドラックストアーて薬が普通に買える場所で、二人の必要な物も買い揃えたが………魔法が無いのは不便だなと、私は普通に思った…………大抵の病気は魔法や神官の治癒や、医療魔法等パンデミックで手に終えない以外は癒せる、精神崩壊廃人等の精神病は無理だが。


 そして二人の少女は、また服を見て回ったりと今回は昨日より遠い場所で、買い物をしてるが…………シロウの姿が見えないと思えば、何やら甘い香りがする長方形の箱を二箱持ってるが、中身は何かはまったく言わなかった。


 ※注意∶この時実は、三回目の買いに行った帰りであり、店員から何とも言えない顔をされてたりする史郎だ、因みに某全国的に有名なドーナツ屋である。


 二人の少女は、何やらワクワクしてたがこの日その中身を見る事も、その後 見た覚えも無い…………一体あの箱の中身は何だったのだろうか?


 そしてシロウが、昼にウナギの美味しい店に向けクルマを走らせ、少女二人は嬉しそうにハイテンションで居たが、あのウナギだろ? ゼリーかぶつ切りとか美味しくない料理の魚、あのヘビの偽物の何が美味いのだろうか?


 だが着く前に、外から香るこうばしいこの香りは何だ!?

 そしてクルマから降りると、数人並び待つ列が店の扉が開くと数人がそそくさと入り、少女達と私は店に入る…………何故かシロウは来なかったが。


 私は少女二人に料理を聞きながら、私はうな重を頼んで貰い二人の少女は、思い思いの料理を頼んだが因みにお金は、私が余り使って無いので二人に渡し何故か張り切り、店員の女性に『ウナジュウ』や『ウナドン』や『トクトクジュウ』と、不思議な呪文の様に注文をしてたが、無料で飲み物が出るのは正直言って凄いと思う。


 少し時間は掛かったが、不思議な食器が置かれ二人に習い蓋を開けると、外で嗅いだ美味そうな香りが湯気から立ち上がる、二人を見ればもう無我夢中で食べて居たが、私も焼いたらしきうなぎに見えぬ物を、一口食べればたまらぬ美味しさに、手が止まらない美味さとはこの事だろうと私は思った。 不思議な調味料の味が染みた此が、あのウナギとは思えない位だ、素晴らしき出会いに私はシロウと時風女神様に感謝する、あと諏訪少女と竹井少女にも感謝する。


「おかわりを!」

「私も…………次は…………」

「私も追加注文するかな」


 そして満腹限界を越え、私達三人は会計を終えゆっくりと食べ過ぎ動けない身体を、ゆっくり歩きながらシロウが待つクルマに向かった、何かシロウの顔が呆れてるが見なかった事にした。


 そして少し異世界観光をし、私以外は買い物したり何か気合いを入れ、何か不思議な祈り方等をしていたが、『エンムスビ』と言う『オミクジ』とは何かと聞いたら三人揃って、何故か教えてはくれなかったが…………何故かシロウは少し、何やらソワソワしてたのは何故だろうか?


 そして次の店は何故か、三人一致で私は出禁でクルマで一人留守番だった、何故だ!? せんぞ三人共。

 そして次の店は入店が許され、黄色の玉子料理はオムレットとは違う料理で、フワフワとろっとろのオムレットの様なオムレツは、諏訪のお嬢さんに頼んで貰い二人でこのオムレツを食べたが、オムレットとは別次元の美味さが口に広がり、私は此もシロウが悩んでる店のメニューに加えて欲しい。


 何故なら毎日食べれそうだからだ、まあシロウはふわふわオムレツ以外にもソースとか違う、美味しい物があると言ってたが、何故か私と諏訪のお嬢さんを見る目が少し引いた感じなのは、何故だろうか?


 更に移動し色々な経験に、私は異世界の虜に成りそうだ、しかも『オンセン』は素晴らしく男女別で裸で入る文化は珍しい、湯浴みて混浴が普通だ。


 だが未婚の女性が、混浴を許されない大浴場も国や信仰の神により違う、大抵はシスターだったりするが一般人が大浴場で、混浴が大抵を占めてるが貴族御用達の大浴場以外浴場施設が余り無い、火の魔法石の供給にムラがあるからだが、異世界は此が一般でも使えしかも、自然に湯が沸いてるらしい…………なんと羨ましい。


 そして休憩後再び、今度は凄く早く走る道に入り暫くすると寝落ちし、気が付けば何処かに到着し巨大な箱を運ぶ、私が知るトラックより巨大なのが何台もカラフルに並ぶ。


 もう夕暮れに近い時間らしく、寒い風が吹き荒むがこの場所で私はこの異世界で、異世界カレーに私は惨敗した…………此は私が知るカリーとは違う、しかも竹井嬢も無言でカレーを食べて居た、竹井嬢も初めて食す味だったらしい。


 その後色々あったが、精神的ダメージに帰りたい諏訪嬢を連れ、最後に寄った回転スシと言う店でシロウの奢りで食べたが、悔やまれるのはさっき食べたカレーのせいでそんなに食べれなかった、皿二枚が限界だった。


「クッ…………こんなに美味そうなのに」

「クッ…………カレーを食べなければ、マグロ食べれたのに」

「・・・・・・私、落ち込んでるのに此は酷い仕打ちですよ、猫街さん」


 シロウは我々の抗議を無視し、ぱくぱくと玉子のスシ等を満足するまで、我々の視線を無視して食べて居た。


「「「クッ!」」」


 次来たら絶体に沢山食べてみせる、リベンジに我等は燃えるのだった。


 ガリレオ異世界観光  完。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る