物乞いの格好をしているが高貴な生まれらしい、言葉が見える少女・月子。
普通の人間より遥かにたくさんの言葉を纏わりつかせている不思議な男・寿院。
理由もわからず一族を殺された日から妙なものが見えるようになり、寺に身を寄せている少年・隆鷗(たかおう)。
そして戒という人を操れる不気味な少女。
平安を舞台に不思議な能力を持った子どもたちが、大人の陰の企みごとによって交錯する物語です。
なんというか見当違いかも知れませんが、物語が自分で生きてるなあと感じるところが好きです。
初めからそこにあって、作者様がなんとかそれを引き出して見せてくれているんだろうなって。
頭で考えた物語というより、自然に自生してきたものを感じます。
キャラクターたちも決して物語に都合よく動いてないんですよね、展開としては事前に仲良くなっていた方が都合がいいけど、ちょっとギクシャクしたままの関係で問題に突入したり。
ライトで平易なものを好む方じゃなくて、物語が自分から生まれてくる感覚を知っている方に触れて欲しいかな、と思いました。