四
「貴女、何者ですか?」
私が喋らないからか。
それとも、二人に睨みを利かせられても全く動じなかったからなのか。
ついには沖田さんが私の首筋に刀を当ててきた。
――――あはっ、面白い。
私に刀を向けてくる人なんて久々だなぁ。
あ、いや、"あいつら"はあるか。
元気してるかなぁ?
「なんで俺らの名前を知ってる?」
「ふ、ふふっ!あははっっ!!」
何故かすごくおかしくて、込み上げてくる笑いを抑えきれなかった。
……これ、側から見たら完全に私が悪者に見えるんじゃないだろうか。
いや、私もこの人達も悪者じゃないんだけれど。
「何笑ってるんです?」
「いや、ははっ!な、なんでもっ、ないですっあはは」
だってさ?これから言う言葉の反応を考えたら笑うしか無いんだもん。
ねぇ?
てか笑ってないとないとやってけねぇわ。
「ふざけないでください」
「あぁ、ごめんなさい。っくくっ
じゃあ単刀直入に言いますねっ?
私は、
未来から来ました。
……ここからおよそ一万三七〇〇年後の」
詳しくは一万三七四五年だ。
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