「貴女、何者ですか?」


私が喋らないからか。

それとも、二人に睨みを利かせられても全く動じなかったからなのか。

ついには沖田さんが私の首筋に刀を当ててきた。


――――あはっ、面白い。


私に刀を向けてくる人なんて久々だなぁ。


あ、いや、"あいつら"はあるか。


元気してるかなぁ?


「なんで俺らの名前を知ってる?」


「ふ、ふふっ!あははっっ!!」


何故かすごくおかしくて、込み上げてくる笑いを抑えきれなかった。


……これ、側から見たら完全に私が悪者に見えるんじゃないだろうか。


いや、私もこの人達も悪者じゃないんだけれど。


「何笑ってるんです?」


「いや、ははっ!な、なんでもっ、ないですっあはは」


だってさ?これから言う言葉の反応を考えたら笑うしか無いんだもん。


ねぇ?



てか笑ってないとないとやってけねぇわ。



「ふざけないでください」


「あぁ、ごめんなさい。っくくっ

じゃあ単刀直入に言いますねっ?



私は、

未来から来ました。


……ここからおよそ一万三七〇〇年後の」


詳しくは一万三七四五年だ。



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