第15話 プレイヤーとの遭遇

ギルドから出て数歩歩いたところで


「あ、そういえば俺、他のプレイヤーに会いに来たじゃん、というかなんで生産職のスキルを取ろうとしたんだ?」


とりあえずプレイヤーと思わしき人物が周りにいないか探してみるか


「なんか、人多いなぁ、プレイヤーが多いからなのか何かが起きたのかわからないけどまあ、彷徨ってれば確実に会えるでしょ」


「そこら中にいるのにプレイヤーを探しているんですか?というか頭上のネームタグがあればプレイヤーって分かるでしょう?」


陣羽織着てるし職業が侍系なのかな

ん?ネームタグ?そうして目線を上に向けると

〈 凛華 ランキングNo:5 〉の文字が

って


「ネームタグあったのかよぉぉぉ」


「あなたみたいに匿名にしている人は表示されないらしいですけどね」


「っていうかランキング5位なんですね、はぁ~こんなものがあったとは」


「5位なんですねって、もう少しなんかリアクションとかないの?」


「あぁそっか、すみません教えてくれてありがとうございました」


「まあ、今そこで蝦夷鹿と豪羅が喧嘩してるらしいし5位がいるなんて思わないよね」


蝦夷鹿と豪羅?


「その厨二ネームどこかで、あぁ、2位と3位の人か」


「今厨二ネームって言ったの誰?」


横を向くと黒髪の美女がいた


「俺ですけど」


「あたしのことじゃないよね?豪羅のことだよね」


「いや、どっちも厨二ネームじゃん」


「あんた、あたしが誰かわかってるの?」


「蝦夷鹿(笑)さんでしょわかってる、わかってる」


「ちょっと相手はランキング2位ってわかってるの?」


さっきの侍の人が話しかけてきた


「だから何?関係ないだろ」


「人のことをとやかく言う割に自分は匿名なのね、1位に憧れちゃってるの?」


「なんで自分に憧れるんだよ、ってあ」


「自分に憧れるってあんたが1位なわけないじゃん、そういう妄想好きそうだし

現実と妄想の区別もつかないの?」


「はぁ、」


「おいおい、たまたまビルドがうまくいっただけの奴が粋がるなよ」


「運も実力のうちでしょ」


「PSでは俺に負けるのにか?」


今のうちに逃げるか...

そうして無事?冒険者ギルドに避難した


「うーん、でも別にやることもないんだよなぁ~」


とギルドの酒場でのんびりしているとピコンッと通知音が鳴った

メニューをお知らせのところに赤丸がついていた

タップするとイベントのことが書かれていた

______________________________________

第一回イベント開催のお知らせ

この度はRGGを(ry

今回のイベントはダンジョン探索です!開催は一週間後、装備をそろえて

期間限定で出現するダンジョンに潜ってポイントを手に入れよう!

※生産職の方は作った物品を運営に送ってポイントを手に入れよう!

______________________________________

このゲーム、会社オリジナルじゃないのにイベントとか開催できるんだな

まあいいや、ポイントで交換する系かな?交換できるものは開催したら知れる、と

取り敢えず参加できないし、適当に武器でも作ってるか

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