第10話 正式リリース ②

ゲームをはじめ宿のベットがきしむ音を聞きながら立ち上がる

そして冷水を浴びて剣や斧の素振りをする


冷たっ...冷水は浴びなくていいか


「正式リリースが始まってまずは街を目指すと思うから

最初の街に行くか」


そして今いるヘルヘイムから最初の街ルンド近くの森に転移し

正門へ向かっていくと


「おっ、ヘイムダルじゃん奇遇だな

団長なのに活入れるために門番やってるんだっけ」


「まあ、そうだが、帰ってきたのか?リン」


そうか今やため口で話す仲にもなったのか

確かあの後、お礼に酒場で三杯ぐらいおごってそっから仲良くなったんだっけ


「いや、一時的なやつだ」


「それにしても、リンが影の活躍者になるなんてな」


「何で知ってんだ?話した覚えはないのに」


「そりゃ、もちろん聖騎士団団長だからなそれに、酒場で仲良くなった

一月に一回に来る情報屋にも聞いたからな」


そうこの俺は、ヘルヘイムとこの大陸や別の大陸との和解をさせて影の活躍者

と揶揄されているのであるめっちゃ恥ずいけど

エリアボスとかのマップの進行度とか別の魔物とかその子孫とかが出てきたり

仕組みが復活するから共有じゃないけど

こういう大きい出来事は全プレイヤー共有になるからな


「その情報屋は誰にも彼にも簡単に話すのか?それなら辞めさせたいんだが」


「いや、信頼200枚の大金貨がないとな一つ一つの情報もかなり高いし

お前のは世界的な情報だから結構高いんだよ」


「ならよかった」


200枚の大金貨なんて中盤ぐらいで節約とか金策してようやくたまる量だからな


もうリリースしてるしそろそろ来てもおかしくないんだけど...

あ、そうかみんなキャラメイクしてるのか

たしかあの空間はまだ時間加速の対象外だったはずだし

あ、そういえばあの空間といえば、変な球拾った気がするな

後で鑑定かけてみるか


「ありがとな、一週間くらいはここにいる予定だから、見かけたら

おごってやるよ」


「おう、じゃあな」


そうしてヘイムダルと別れ、路地裏へ入りストレージから

出した五つの球を鑑定にかけてみる


___________________

スキルの球 嫉妬(SS)

説明:魔法の自由度が上がり威力も

   イメージ力に比例して変化する

   力を支配するか嫉妬に飲まれるか

___________________


___________________

スキルの球 傲慢(SS)

説明:全ステータスが大幅に上昇する

   プライドだけの空っぽの人間

___________________


___________________

スキルの球 憤怒(SS)

説明:物理攻撃の威力が怒りに比例し

   大幅に上昇する

   怒りにのまれ全てを壊すだろう

___________________


___________________

スキルの球 暴食(SS)

説明:全てを食い尽くす触手を

   生やせるようになる

   過度な食欲は自分をも食い尽くす

___________________


___________________

スキルの球 強欲(SS)

説明:殺した相手のスキルを一つ奪う

   大きすぎる欲求は罪となる

___________________


どれも使用方法は潰すだけだったのだが

なんかヤバそうな予感がしたためステータスを見て安心することにする


名前:リン

種族:龍人

職業:始祖の龍

ステータス:AA

HP:4000

魔力:2900

攻撃力:3200

防御力:4500

知力:999

俊敏:3300

スキル∨:ステータス表示魔法

     龍化

     龍の眼差し

     全属性魔法

     全武具補正(極)

     聖邪龍鬼武術(中級) 

     異空間庫ストレージ

     無制限転移

     鑑定

     魔力操作

     魔力制御

    全ステータスアップ(大)

     吸収魔力量アップ(大)

     状態異常無効

称号∨


状態異常無効あるじゃん俺

じゃあ遠慮なく潰させてもらおう

そうして潰した球はパリンッと音を立てて砂になってしまった

その後突然視界が白黒になり自分が立っているのか座っているのか

自分の話している言語すら頭ではわかるのにうまく発声できない

そして頭が直接針で刺されているような痛みや真夏なのに

寒く感じて言葉の形ですら思い出せず不安や恐怖、また怒りや嫉妬が

頭の中を支配し続ける、しかし十分くらいたったころだろうか

ぴったりとそれが止んだ


「うわ鳥肌とやばっ、顔面蒼白って今の顔の色のことをいうんだな

うん、二度とやらんわ」


そして本当に強くなっているか確認するため改めてステータスを見ると


名前:リン

種族:龍人

ステータス:AA⁺

HP:5200

魔力:4500

攻撃力:3500

防御力:6800

知力:999

俊敏:4200

スキル∨:ステータス表示魔法

     龍化

     龍の眼差し

     全属性魔法

     全武具補正(極)

     聖邪龍鬼武術(中級) 

     異空間庫ストレージ

     無制限転移

     鑑定

     魔力操作

     魔力制御

    全ステータスアップ(大)

     吸収魔力量アップ(大)

     強欲

     暴食

     憤怒

     嫉妬

     傲慢

称号∨:大罪の支配者 new!


「結構強くなったなぁ、でもこのステータスでもムースッペルヘイムとか

ヘルヘイムとかの魔物と同じぐらいのステータスなんだよな」


ギルドランクの最高ランクがSSS⁺まであるからステータスも同じだよな

もっと強くならないと


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