【初夢(1月9日)】えっ?俺が野球漫画の主人公の彼の親友?
しゃあっ(大日本帝国ゴーレム艦隊連載中)
第1話 本多選手の手は暖かった。
僕の行っている保育園には野球好きでやんちゃな男の子の本多吾郎くんという男の子がいた。
お父さんはプロの野球選手で、吾郎くんと仲良くしていた僕に誕生日プレゼントだと言ってくれたプロ選手使用の
野球帽は僕の宝物になった。
ちなみに、僕のお父さんの職業は冒険者だ。
日本人は魔力適合性が高いと言われ、
人口の割にダンジョンに入れる人は多いと言われているが、それでも人口の1%くらいしかダンジョンには入れない。
命懸けの仕事なので、冒険者はさらに希少だ。日本には冒険者は数十万人くらいしかいない。
『ダンジョンの魔物が溢れないように
魔物と戦う冒険者は立派な仕事なんだよ。』
と、僕はお父さんから聞いて育った。
僕のお父さんは元々は武術を学んでいて、整体や鍼灸師の資格も持っていた。
そして、友人として整体や鍼灸で本多さんの体調を整えていたのだが、腕が良かったので1軍のエースで本多さんの親友の茂野選手の身体も見る様になり、色々な野球選手の相談も受けるようになった。
プロの選手ともなると、何らかの身体の不調を騙し騙ししてプレイをしている選手も多い。
元々はピッチャーとして活躍していたけど膝を痛めてリハビリをしながら2軍生活をしていた本多くんのお父さんも、リハビリに苦しんでいた1人だった。
『本多さん、実は最近鍼灸師と整体師の仕事に力を入れていたら、サブ職業に『鍼灸整体師』が出てきたんです。
試してみませんか?【置き針】を。』
「置き針ですか?」
『正確に言うと【埋め針】です。
身体の治癒能力を上げる経穴、つまりツボの場所に針を埋めるんです。』
本多さんは決意した。
そして【針】の事は誰にも言わないと
誓った。
吾郎くんのお父さんのリハビリは順調に進むようになっていった。
本多さんは決め球になるような変化球も幾つか覚えてピッチャーとして2軍で結果を出して1軍に復帰した。
中継ぎピッチャーとしての復帰だったのだが、ピッチャーとして以上にバッターとして活躍し、外野のセンターに抜擢されて月間打率3割になるなど、
打者としても注目を集め始めた。
実はこの頃の本多選手は整体を教わって、自分で自分の身体をほぐしたり、
歪みを修正したりができるようになっていたらしい。
球場にも、誰よりも早く入って柔軟体操や体幹トレーニングをやっていた。
中継ぎの仕事は大変で、先発のピッチャーが打たれたりすると、すぐに出番が来る恐れがある反面、先発の調子が良いと6回過ぎまで出番が無くなるし、
完投だと結局、出番がないなんて事もあったりする。
2軍のピッチャーが相手なら、結構打ってくれる本多選手のポジションのコンバートは結構話されていたらしい。
代打として重宝されていたし、2軍の監督はコンバートしたいと思っていたらしい。
ただ、肘の手術後は遠投は禁止だったので代打専門になっていたらしい。
吾郎くんはお父さんの活躍がものすごく嬉しそうだった。
僕のお父さんは本多選手の高校時代などの活躍の凄さも知って、より本多選手のファンになっていった。
本多選手のサイン入りの選手帽だけじゃなく、チームは子ども用の本格的なチームジャンバーやベンチコートやユニフォームも売るようになったので、
僕も吾郎くんも横浜のミニ野球選手のような服装で野球観戦するのが最高な
楽しみの日になっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます