異世界に転移してチート能力を得て地球へ帰還する。
帰還した地球は自分の知る地球ではなく、モンスター溢れる地球だった。
誰もが当たり前にスキルを持つ地球で、異世界帰りの自分は最強の力を持っている。
そんな憧れのシチュエーション。
ドキドキワクワク、最強の力でみんなを救って大活躍‼️
……果たしてそれが、幸せと言えるのか。
それを幸せと呼んでも良いのか。
それを考えながら読む話になっている。
強い者、力のある者の在るべき姿とはなんだろうか。
絶対的な英雄として、誰かの英雄として、どこかの英雄として、誰かのために戦い続ける事だろうか。
力の無い者からすると、強者には英雄であってもらいたい。
当然だ。困った時に助けてくれる人が居なければ死んでしまうかもしれないのだから。
なら、力を持ったかつての平凡たちの事を誰が助けてくれるのだろう。
英雄とはどこかに居る超人ではなく、かつてはそこで平凡に過ごしていた人の事を指すのかもしれない。
英雄譚に憧れる人達にこそ読んでほしい、『英雄』という言葉の見え方が変わる一作だとボクは思う。