ドライフラワー
冬彩 桜月
第1話(莉愛)
「別れようか」雨が続く梅雨の時期私は同棲中の彼氏に別れを告げた。「なんで? 俺何かしたなら謝るから」何かあったわけじゃない でもなんだか疲れてしまった。「祐樹はさ、私じゃなくてもいいと思うの。ううん、違うね私じゃない方が良かったんだよ」少しのことで喧嘩することが増えた祐樹が自分のために言ってくれてるのも理解してたけれど疲れたんだ何も出来ない自分に呆れて夜な夜な泣くのが疲れた。「……なんだよそれ?しかもこんな急に」「急じゃないよずっと考えてたしずっと言おうと思ってた。」私の言葉に驚き祐樹は俯いた。「だっていっつも祐樹ばかり話してたでしょ?」私の機嫌を取るために色んなことを話してくれたるそんなところも含めて 大好きだった
でも段々暗い表情になるの祐樹を見てられなかった。「私以外と幸せになってください」次の日の朝
体が自然と祐樹を探した「そういえば、別れたんだった」昨日寝る前に沢山泣いたせいか目が腫れてる
いつも通り仕事へと向かうと同僚の亮に声をかけられた「あれ?莉愛目腫れてるね」亮はどんなに些細なことでも気づくため職場の女性たちから人気だ「あぁ、うん。実は昨日恋人と別れたんだ 私からフッたんだけどね。」亮はただ私の話しを聞いてくれた。私が
祐樹のことを大好きだったことだからこそ私じゃダメだと思ったことでも本当は別れなければよかったと
後悔もしていることそして祐樹は私が辛かった時いつも支えてくれて心の拠り所だったことを。「そっか。……こういう時こそ 気分転換しようよ 俺飯奢るし」気分転換確かにこの気持ちも一時的なものかも
しれない そう思って私は 亮と一緒に出かけることにした。
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