すごく重要なものなのに、あるのが当たり前でついつい忘れてしまいます。これを読んだおかげで、大切な人からもらえるちょっとした気遣いに、私も気付くことができました。
若かりし時は誰もが抱く、古いものや見慣れた風景からの逸脱や反発、眩しく遠い成功への憧れ。しかし、その憧れへの道ははるか遠く、厳しい世間の荒波が常に渦巻いているものです。波に揉まれ突き進むのも、世間を知り己を知るための修行。しかし、常に歩き続けなければならないわけでもなく、むしろ一度立ち止まって休む必要もあり。そうして気付くわけです。身近な人が既にその荒波を体験済みで、それでもなお気高く生きていることに。本作品は、そんな「気付き」を得られる作品です。