カプ厨令嬢のお命頂戴!

うわぁ@カラス推し

オープニング:フーライト嬢とはいかに?

フーライトは昔から恋愛ものが好きだった。

恋愛小説を小さいころから読んでいた。

しかし、彼女にはそれだけじゃ足りなくなった。

彼女の胸の中にある思いは1つ。

「カップルを生で見たぁーいーーー!!」

彼女はいつもそう叫んでいる。


ーここは、国でいちばん大きな学園「ロック学園」の寮にある、フーライトの私室。

「ふふふ。鞄に杖と、ペン、教科書、ノートを入れた。そして、存在感が限りなく薄くなる眼鏡、メモ帳、双眼鏡。」

フーライトはニヤニヤしながら、授業の準備を鞄に詰め、さらに授業にはいらないものも詰め込んでゆく。

授業にいらないものを詰め込んでいる理由は単純。

カップルを観察するためである。

荷物を詰め込み終え、フーライトは教室へと向かった。


教室には、様々な人がいる。

貴族、平民、親が商人の子、王族。

ついでに、フーライトは伯爵令嬢である。

彼女は恋愛小説でよくある、

「婚約者同士のいちゃいちゃ」

「身分がつりあっている間(平民×平民とか貴族×貴族)の恋」

が好き。

なぜなら、身分という名の弊害がなく、教養という壁がなく、最後にくっつくことの出来るから。

要するに、ハッピーエンド至上主義者である。

そんな彼女がカップルを選り好みしながら、カップルを観察しながら命を狙われていく。そんな話。


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