第11話 異質

 テクノロジーの発展で全ての物事が最適への最短が優先され、誰もがコスパ、タイパ、エネパが行動の源泉になった。


 誰が言い出したかも分からない理論を大事にし、皆が同じ教材で学び、同じコースを、同じ様な結果の差異だけを競う、つまらないゲームだった。


   異質が必要だった。


くだらん理論を語る連中をぶち壊す、異質。


 ただ、ただ、この世界の異質でいたかった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る