舞台は大戦後の日本。主人公の雪田は激しい戦場を生き延びた元兵士。
ですが、彼はただの兵ではありませんでした。
なんと、村の呪いを背負わされ、死ぬべくして戦場に送り出されていたのです。
傷つき、倒れながら、辛くも戦場から生き延びた雪田は自分に負わされた呪いを解くために旅をするのですが……厄介な怪異と出会ったり、美しい少女に出会ったり。さて、これからどうなるのでしょうか。
歴史物の舞台をベースにしたダークファンタジー、とでも言うのでしょうか。
戦後の昭和をリアルな描写で楽しめるのですが、ちょっとシリアスでダークな怪異の異様さも生々しく感じる独特な雰囲気の作品です。
何より、主人公の雪田さんの人柄がジーンと沁みるんです。
生まれ育った村から呪いを負わされ、そのうえ死を意図して戦場に出され。壮絶な過去があるのに、そこはかとなく良い奴なんです。
しかも、強い。身の内の呪いが怪異に対する強力な諸刃の剣となっているようです。この危うい感じも魅力的でした。
まだまだ序盤の本作、のぞいてみるなら、今がチャンスだと思いますよ!