このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（636文字）

深く引き込まれる、素晴らしいストーリーに、ただただ感服です。

企画から来ました！
最初は途中まで読んでコメントを送るつもりでしたが先が気になり全編読んでからレビューを送らせて頂くことにしました。
前半で描かれた主人公の過去を知られるかもしれないと怯えるところから、母親、はるか、千春と、それぞれの登場人物はきっと一般的に見て良い人なのだろう。
でもそれだけではない、時には醜いとすら感じさせる程の愛ゆえの異常な行為が寧ろ私にはとても人間らしく思えました。
後半から終盤にかけての展開がドキドキとハラハラが止まらず感情移入しながら読むことが出来てとても刺激を受けました。
すごく面白かったです！

冒頭はサスペンスのような始まりですが、読み進めていくと、登場人物1人ひとりの喜怒哀楽の感情すべてが見えてくるようです。

先の読めない展開、驚愕、苦しみの中でも、皆がどうにか前へ進もう、そして生きようという思いが伝わってきました。

この世は何があるか分からない、そんな中でも奇跡は起こりうる‥‥と思える作品でした。