第10話 手を振ったんだが?


「先輩お疲れ様で~す♪」

「ああ、お疲れ~。気を付けて帰るんだぞ?」

「はぁ~い」


 当真くんの方が、俺より一個手前の駅らしい。

 ひらひらと手を振って降りて行ったので、俺も軽く手を振って挨拶を返した。


 ふぅ。なんだろう? なぜ当真くんといると、腰がゾクゾクするんだろうか……。

 んー。んんッ!


 ホントに意識した訳ではない……のだが、座席のシートからふと外を見ると、当真くんがコチラを見ていた。俺と目が合うと、パァっと表情が明るくなって、ペコリと笑顔でお辞儀した。


『ゾクッ』





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る