こちらを読み出した時、深夜から朝まで目が離せなくて寝不足になりました

物語のジャンルとしては現代ファンタジーですが、因習や伝承というホラーオカルトを持っています。

主人公は、民俗学者の真尋とその妹、雛姫。
真尋は雛姫を一人で守って育ててきたわけですが、そんな影のある男性が好きな方。刺さりますよ。
雛姫は素直だけど健気で勇敢。小学生にも関わらず大好きな兄を助けようと奔走します。
二人には得体の知れない島の風習や一族、果てには、鎮められた神……大きな障害が立ちはだかります。
先の展開が気になって気になってたまらない、濃厚で信頼感のおける物語。薄味の流行りものに飽きてしまった方にもお勧めできる一作です。

その他のおすすめレビュー

伊藤沃雪さんの他のおすすめレビュー190