その4

・つみきのいえ

ちょっと毛色が違うんですがショートアニメーション作品。

水没した街で、おじいさんは家を縦に増築し続ける家に住んでいたが、お気に入りのパイプを落としてしまったために下へ下へと潜っていく。水の中の家を通ると昔の記憶が蘇り……。絵本のような温もりと優しい音楽が切なくグッときてしまうと同時に地球温暖化の問題提議も。

気に入った方は「ある旅人の記憶」という作品もオススメ。どちらもしっとりした作風。


・オッドタクシー

動物たちが人間のように暮らす街で、タクシー運転手は様々な客が持ち込むトラブルに巻き込まれていく。

人物視点や時系列がバラバラで、妙な違和感もあって頭に入りにくいところもあるんですが、だんだんと物語がつながっていく爽快感がやばいくらい面白い!


・秒速5センチメートル

ダウナー系ドラッグ。ゆるやかな失恋を追体験できるので酒の肴に最適。さすが俺たちの新海誠監督。陰鬱な内容の癖に背景美術が神クラスに美しいのがまた残酷。高校時代の自分に呪いをかけやがった(君の名は。でようやく呪縛から解放された)。


・交響詩篇エウレカセブン

海の代わりにトラパーという粒子が空中にあり、それを波のように乗りこなすことが出来る星。田舎町に暮らすレントン少年は退屈で窮屈な日常から飛び出したかった。そこに謎めいた少女エウレカとLFO(人型巨大ロボみたいな)ニルヴァーシュが彼をカルチャー的憧れのあった反政府組織ゲッコーステイトへと導いていく。

少年少女の成長物語であり仏教的な神話でもある。自分はドミニクとアネモネの関係性が好き。最終回直前でサッカーするという謎回もある。

漫画版も短くまとまっていてオススメだけど、続編や劇場版は自己責任で。


・残響のテロル

核燃料廃棄施設からのプルトニウム強奪事件から日も浅いうちに都庁爆発倒壊事件が起きる。実行犯を名乗るスフィンクスは、動画投稿サイトで謎かけを出題。柴咲ら刑事は次なる事件を阻止するために動き出す。

硬派でリアル指向なサスペンス。途中でハチャメチャなキャラが出てきてちょっと萎えるけど、最後は悲しい結末に息を呑む。冷たい夏のような話。

あとサントラが大好きすぎて人生で一番聴いているアルバム


・平家物語

ちょっとオリジナルかどうか微妙だけどとりあえずオススメしたい。

普段日本史とかあまり興味なかったけどアニメーション表現が素敵すぎて調べながら見て超面白かった。同時期に大河ドラマ鎌倉殿の十三人も放映していて相乗効果。源氏と平家どっちを応援すればいいのか迷い心が二つある~状態に。

歴史もの入門にすごくいいのでは。

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オススメのオリジナルアニメを短く紹介する 柴篠 親澄(しばしのおやすみ) @anroku

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