なんと、まさかのゴルフ小説! 一体どう表現するのか、ゴルフ知識の無い私でも理解できるだろうか、とドキドキしつつ読み始めて……
実際に読んでみて、そのコメディの楽しさに大笑いさせて頂きました! これは、これは楽しいっ……!
とにかくタイトルにもある「3馬鹿ゴルファー」のキャラが濃く、大きな短所と仄かな長所がキャラの人格を深めてくれます。
そんな3馬鹿に振り回されるキャディにしてヒロインの「猛氏 蘭(もうし らん)」さんのツッコミが冴え渡るッ。3馬鹿さんが面白ゴルフを繰り広げてくれるほど、コントの如くに笑いが発展していく……なんだ、良いチームじゃないですか……★(それで苦労しているキャディ蘭さんもいるんスよ!)
何より自分自身の懸念点だった「ゴルフ知識が無くても大丈夫だろうか……?」に関して、まさしく杞憂でした。
むしろ「下手なプレイに対するツッコミ」から、「正しいプレイについて知ることができる」ため、「結果、ゴルフのことが分かりやすい」という。
まさに『下手は上手の手本なり』……小説で学ぶゴルフ教本、と呼んでも良いですか……!?
今日も、きっと次回も未来(あした)も大叩き――それがコミカルで楽しくて、ゴルフを知らずとも大丈夫、と本当にオススメできます!
さて、私はとあるマンガをふと思い出しました。
「七つの大罪」で有名な鈴木央先生の「ライジングインパクト」です。
ご存知の方も多いと思いますが、少年ジャンプ史上でも珍しい「打ち切り後に再連載」を獲得したマンガです(「よろしくメカドック」とかもそう)。
こちらのマンガ、ゴルフをテーマに書かれました。歴史的なゴルフマンガとしては、少年マガジンにて「あしたのジョー」で社会現象を巻き起こしたちばてつや先生の「あした天気になあれ」があります。「あした」続きです(笑)。「あした天気になあれ」はリアル路線、奮闘する主人公が熱い物語です。
ですが、「ライジングインパクト」は思いっきりファンタジーです。流石は少年ジャンプ、ゴルフを題材にバトル色を高めました。しかし、まだ時代を先取りし過ぎていたのか、一部で人気を博しながら打ち切り、そして惜しむ声があまりに多いので再連載、ですが、再び打ち切り、他紙に行きなんとか完結となります。ちなみにその後10年近い苦しみの時を経て、鈴木央先生は「七つの大罪」という大ヒット作を叩き出します。良かった。
ゴルフという題材は非常に難しい素材です。例えば野球やサッカーやバスケやバレーなどの様に、誰もが一度は経験するものでなく、イメージとしては「おっさんスポーツ」(すいません)。マンガ、小説、ドラマ、映画、でも中々メガヒットを生み出せる素材ではないのです。
ですが、題材として無くなる事はありません。その理由、
「ゴルフ愛は狂気」!
これに尽きます(すいません)。
私の会社でも嘱託となったおっさん先輩社員さんが、ニュースになる程の異常な寒波が襲ってきている中、早朝から遠方に出かけ、さらに寒い山間地方で身を震わせながらゴルフを毎週してます。これはゴルフ愛なんですか、それとも狂気なんですか、私にはよくわかりません(笑)。
さて、そんなゴルフを題材にされた小説です。拝読させて頂き、やはりここにも「狂気のゴルフ愛」が書かれていました(笑)。正直、爆笑です、「そうくるか、こんちくしょう!」と笑わせて頂きました、ありがとうございます。
筆者様の類まれなセンスが光る短編。気楽にお楽しみ頂ければ幸いです。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)