ダウナーで甘党のお隣さん

@asiro

一章 ダウナー

鼓膜に響く

ビビビビ!

「うるさい....」

午前8時

昨日の夜アラームをOFFにする事を忘れていた今日は休日だ、いつもならこの時間帯に起きてコーヒーを淹れ仕事に行く準備をする。

朝は基本固形物が喉を通らないので水かコーヒーで済ませている。

1人暮らしの20代の朝なんてこんなもんだと思っている。華やかな朝を送っている人なんてそうそう居ないだろう

「寝れない...」

寝ようとしても寝れなく仕方なく体を起こし冷んやりとした床に足裏をつけ気だるげに言い放った。

「私は....休日の日は....昼まで寝ていたいんだよ...」

低く鼻にかかったハスキーボイスが部屋に響いく

あくびをしながらキッチンまで行きコーヒーを淹れ一口飲んだらベランダのカーテンを開けた。

「眩しい...」

今日は久しぶりにゆっくりできる。

そう思いながらベットの横に置いてあった読んでいる途中の本を手に取り近くのパイプ椅子に座って読書をする。

読み始めて1時間が経った100ページは読んだだろうじっとしていたせいか体がこってしまった。

椅子から立ち背伸びをして甘い物がないかと冷蔵庫を見るが見当たらない仕方なく近くのコンビニまで買いに行く事にした。

「めんどくさ....」

玄関を出たらいつも元気に挨拶をしてくれるお隣さんがいた。

「おはようございます」

「あ、はい、おはようございます....」

今時珍しくご近所付き合いをするタイプらしくよく鉢合わせたら挨拶をしてくる。

歳は20とって言っていた。

社会人らしく1人暮らしをしてるとの事私とは真反対な人間で背は高く清潔感がありよく見たら顔も整っている。俗に言う隠れイケメンと言うやつらしい

私より2つ歳下だと言うのにしっかりしていると思う。

私はと言うと髪は短いがボサボサで化粧はするが基本最低限

昔はよく友達から「真衣はちゃんとしたら美人なんだから」と言われていたが当の本人は面倒くさくスキンケアぐらいしかしない

そんな事を思いながらお隣さんとの挨拶を済ましエレベーターに乗り一回のボタンを押した。

どうやらお隣さんは帰って来たばかりらしく挨拶をしたら家の中に入って行った。

「さて、今日は何食べよ...」

長い間1人でいる事が多いせいか独り言が多くなっている気がする。

昔は独り言なんて滅多に言わなかったのに人と言う者は気がつけば変わってしまう存在なんだろう

私は昔からめんどくさがりの癖にこういった哲学的な事ばかり考えてしまう。そのせいか余計に物事に対しても興味が湧かない趣味と言う趣味はと言うと読書ぐらいだろう。

そんな事を考えていたらコンビニについてしまった。

家に帰りコーヒーを淹れたらコンビニで買ったシュークリームと焼きプリン、たい焼きクリームを取り出し「いただきます....」と言い頬張る。

口の中にシュークリームのカスタードクリームが広がり幸せが広がっていく

こんな日々が続けばいいと思いだしたら仕事の日の事を考えてしまい落ち込む

「はぁ、めんどくさい....やめようかな....」

やめようと何度も思うけど中々辞めれないやめてしまえば生活がと思ってしまいやめるにやめれない

一応貯金はあるしある程度の制度を使えばいいのも分かっているでもめんどくさいが勝手しまい動けない

「昼寝しよ...」

ベットに入り諦めて昼寝をする事にした

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