第22話 アリvs同盟⑤
「まだ動くのか」
こうたが言うと
ガラガラと崩れた中から
先ほどより二回りほど小さい者が出て来た
見た目は先ほどより小さいが将軍の3倍大きさと進化種の硬い外骨格を
鎧の様に着けており立ち上がった
顔を上げメンバーの方を見るや
目が赤く光り右腕を向けた
右腕から緑色の液体が出てきた
メンバーは気づき避けると
地面に緑の液体が落ちた
落ちたところからジュワジュワと音がして泡が出ていた
「……酸だ気をつけろ!」オーズが言いメンバーは武器を構えた
将軍だったものは歩いて少しずつ近づいて来た
今度は右腕を上げると金属の塊が数個出てきた
ポン ポンと金属の塊が増えていった
「対処できるかこれ?」
オーズが聞くと
ふくずんが「流石に全部は厳しいかもね」
と答えた
「ねえ、オーズふくずんさっきのやつできる?」
「さっきの……あれか!」
オーズが言い、パイプと銃の固定のパーツと銃を抑えるためのロープを出した
「なるほどね、アレなら対処できるかもね」
「アレ?」こうたは分かってないようだった
「こうたは時間稼いで」オーズが言いパイプを地面に刺した
「おっおう」こうたが弓を構え分散矢を撃ち
矢が数個金属の塊を錆びさせて壊した
その間にふくずんがパイプを打ち込み
ケイがサブマシンガンを出した
オーズがレーザーポインターを出しつけた
オーズがサブマシンガンを借りすぐにパイプにつけてロープを銃の先端につけた
オーズがロープを持ち
ケイが銃を構えふくずんがケイのサポートをした
「何が起こるんだ」矢を撃ちながらこうたが聞く
「見てたらわかるよ、耳塞いでなよ」
オーズがケイの方を見て頷いた
「よし、ふくずん良いね?」
「うん」
「じゃあ撃つよ」
オーズが片耳を塞ぎロープをしっかり持った
ケイが引き金を引き
ドドドドドドドドと大きな音がして弾が勢いよく飛んで行った
ケイが周りの塊を狙い撃った
弾が当たり塊が弾け飛んでいった
一個二個と塊を壊していったが
ケイは本体を狙えば良いことに気づいたのか
本体に向け打ち出した
はじめの四.五発は当たったが
左手をスー と動かしバリアを作った
バリアにガンガンと音がして当たり
弾は将軍に届かなかったが衝撃や爆発で少しずつ後ろに押されていった
右手を振り下ろし塊が飛んできた
「やばいぞ!!」オーズが大声で言い
「任せろ!」ケイが一つずつしっかり狙って撃ち落とした
二つ目を撃ち落とした時カチカチと音がして弾が出なくなった
「やばい、リロードしなきゃ」
オーズがマガジンを詰め
「できた」
「ナイスー」
打ち出した
将軍がサブマシンガンに向かって集中的に打ち出した
少し時間ができたせいか近くまで飛んできており少しずつ銃に当たった
塊が銃口にきてそれを撃ってしまったため爆発
して壊れてしまった
「あーまた壊れた」
「言ってる暇ねえぞ!」
将軍が近づき攻撃してきた
こうたがアゴに挟まれた
「がっ!」
「こうた!」
オーズが言いナイフを飛ばすが離そうとしない
ふくずんとケイも顔付近を攻撃するとやっと離したがただ離したわけではなく、壁に向かって離した
そのためこうたは吹っ飛び壁にぶつかった
「ぐっ!……」
こうたが倒れオーズが駆け寄る
「大丈夫か!」
脈を確認すると気絶しただけのようだ
オーズがこうたに肩を貸し、壁に持たれるように座らせた
「気絶しただけだ!」
ケイとふくずんの二人に言い走っていった
ケイがハンドガンを周りに出して打ち出した
ドンドンと爆発し将軍の注意がケイに向いた
その隙にふくずんが斧で切りにいった
オーズはナイフを数十本、空中にだし数本ずつ飛ばし当たっては消しまた飛ばすのをくりかえしていた
ナイフ一本一本はダメージが少ないが少しずつダメージが入り傷ができたり、ナイフが刺さったりした
将軍はケイの方を見て炎を出そうとしたがオーズの方に向き炎を出した
オーズは炎を避け
ふくずんが将軍の後ろに回り込み斧を振り下ろした
斧が将軍の後ろ足に当たり
将軍の後ろの方が下がり見ると将軍の足には大きな傷ができていた
ケイがショットガンを二つ空中に出し打ち出した
ドンドンドンと3発ずつ撃った
将軍に大きくダメージが入ったが
ショットガンが二つとも壊れてしまった
「えっ? なんでこんな時に」
将軍がケイの方を向き
炎魔法を唱えた
炎がケイを包み込んだ
炎が消えケイはバタンと倒れた
「ケイ!」
「大丈夫か?!」
オーズとふくずんが駆け寄り
ケイを見た
ケイはススで黒くなっていたが、死んではなかった
「……ああ……痛え」
ケイが小さい声で言い
気絶した
「ケイも少し離れたところに置いとこうか」
ふくずんが少し離れたところに置いた
「はあ、よくも」
オーズが言う
「よくも、ケイとこうたを!」
「オーズ、死んでないからね」
ふくずんが言う
「ああ分かってる、でもメンバーを傷つけたのは許せねえ!」
オーズがナイフを周りに出して
マックスの67のナイフを出し
さらに20本増やした
「そんなに出していいの?」
「キツイけど奴を倒さねえと」
「まあその気でやらないとやられるからね」
ふくずんも複合斧を消し2回りほど小さくなった複合斧を2個出した
「あー確かにキツイね」
「無理すんなよふくずn」
将軍が金属の塊を飛ばしてきた
「しゃべらせてもくれねえとはずりいな」
オーズが傷口へナイフを飛ばしながら走っていった
「あまり突っ込まないでよ?」
ふくずんも走っていった
将軍が腕を振りオーズに殴りにかかった
オーズがナイフを構え腕を避けた
腕だけを上げその場にしゃがむと将軍の腕が頭上を通り、持ってたナイフと周りに出してた
ナイフが刺さり、オーズは反動で吹き飛んだ
「ぐあっ!」
オーズが2.3回後転した
将軍の腕にはナイフが数本刺さっており
少しふらついていた
「まだまだ!」
オーズがまた走ると前にはふくずんが見えた
ふくずんが攻撃すると一回一回の斬撃で将軍の体が切れて、爆発も起こっていた
「やっぱり力強いな」
オーズはそう言いナイフを飛ばした
将軍が魔法をふくずんに飛ばした
氷の魔法で氷の塊がふくずんに飛んで行ったが
「……あっ」と言いすぐに破壊した
そのうち一つはふくずんが攻撃すると、将軍の目に飛んで行った
将軍が叫び声を上げ
暴れた
そのせいか、上や横に向かって魔法を飛ばしてふくずんとオーズには一切当たってなかった
「チャンスだ!」
二人は将軍の上に乗り何回も攻撃をした
将軍が転がり二人を落とした
二人が着地したところに将軍が転がってきた
「……こっちこっち」ふくずんを誘導して
少し離れた
オーズが手を下に向けると
地面にびっしりナイフが出た
「……なるほど」
「こっちだぞ、ゴミが!」
オーズが煽ると将軍が気づき転がってきた
将軍が近づきナイフの真上に来た時にオーズが
「いまだ!」と言った
ナイフが地面から飛び出て来た
将軍の重さでナイフが刺さった
将軍が気付いたものの急には止まれず
ドンドン刺さっていった
二人は目の前に来た時に避け
ふくずんが横を通り過ぎる時に攻撃した
両手の複合斧がふくずんのパワーとスピード
将軍のスピードと重さで
どちらも深く切り裂き爆発を起こした
将軍の背中に大きな傷ができ
将軍が叫んだ
将軍が魔法を唱え、金属の塊が飛んできた
ふくずんとオーズが対処をしていると
塊を飛ばしながら将軍が殴りかかって来た
ふくずんもオーズもガードをしたが
オーズが吹っ飛んで壁にぶつかってしまった
「オーズ!」
ふくずんが攻撃するも一人だけでは多くの塊に対処ができなく少しずつダメージを、喰らった
喰らいながらもどんどん前に進み
将軍に近づいた
将軍が目の前に見えるとふくずんは攻撃を始めた
右左右左とふくずんの連続攻撃が始まった
一撃一撃は重く将軍の顔付近や胸元に当たり
攻撃を喰らうたびに将軍が少し怯んだ
「ふん!えい!ふん!」
ふくずんが掛け声をしながら攻撃を続けた
少し疲れたのかスピードは下がったが一撃に力が入り将軍の体にヒビや傷がドンドンできだした
将軍の攻撃で左手の複合斧が飛んで行ってしまった
ふくずんは構わず攻撃をするが疲労でゆっくりな攻撃になった
一撃をぶつけた時
バキン! と音がした
見ると右手の武器が持ち手の部分が壊れてしまっていた
「……」ふくずんは数秒間見て
2本を消しすぐに出そうとしたが将軍の攻撃で金属の塊が飛んできてパンチを食らった
オーズは顔を見上げるとふくずんの武器が壊れてパンチを食らったのを見てしまった
ドンと近くで音がして見るとふくずんが倒れていた
「ああ……まだ死ぬもんか」オーズが立ちあがろうとするもの力が入らず立てなかった
「立てよ……立てよ自分!」
オーズの目に少し涙があった
体を引きずり前に進もうとした時に将軍を見ると
周りのアリを食っていた
(アイツの仲間のはずだろ?なんで食ってんだ)
将軍の体中にあった傷が治っていき
毒に侵された腕などは将軍が自ら切り
魔法を唱えると毒があった場所が治っていった
オーズは絶望を感じ、ナイフを飛ばす気力でさえ出なかった
その時誰かが空中の光から落ちて来た
真下には将軍がおり
上から攻撃した
将軍は怯み悶えた
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