第14話 土の魔神戦 


「いてー」

地面に落ちたふくずんが腰を抑えながら言う

「ふくずんナイス!」

オーズがナイフを持ち

魔神に向かって走って行き切りかかった

一回二回と切って行くとオーズは笑顔になって行った

「ふうぅー!楽しくなってきたぜえー!」

やべーサイコになってるわ

15回ほど攻撃した時にナイフを振り上げ

「うらっしゃー!」

思いっきりナイフを振り下ろした

ドス ナイフが魔神に刺さり、

「ぐっ!」

と声を出した

「まだまだやれるよなぁ!」

両手にナイフを持ち、また刺そうとした

「ふん! 調子に乗るな!」

オーズの足元の土が凹み

オーズがバランスを崩した

その隙に魔神がオーズから少し離れた

空中に浮く力は残ってないようだ

「散々攻撃しおって!」

土の塊を何個もオーズに向けて飛ばした

土の塊が上半身に当たり、オーズが倒れた

立ちあがろうとした時にまた土の塊が当たり、倒れ込む

次にはまだ倒れてる時に背中に当たりオーズを少し埋めた

「じゃまだ!」

オーズがバッと立ち上がり、飛んできた土の塊を避けた。

魔神はオーズが立ったのに気づき、土の塊を投げるスピードを早めた

オーズの正面に飛んできた時、土の塊をガンっと壊した

オーズの手には分厚めのナイフがあった

飛んでくる塊を避けるか、そのナイフと腕を使い、壊し走って行った

魔神は走るオーズに焦り、車一台分の土の塊を投げようと構えた。

オーズがそれに気づき、逃げ道はないか周りを見ると

魔神が塊を投げた

ふくずんが槍を魔神に向けて突き刺したが

魔神はギリギリでかわし、ふくずんは反動で前に倒れそうになってしまった

ふくずんが攻撃したことで、魔神はコントロールを間違え、塊はオーズから少し離れたところに落ちた

オーズはそれを見るなり、両手にナイフを持ち全力で走り出した

ケイは魔神がオーズとふくずんに集中しているのがわかり、後ろを狙った

ショットガンを構えゆっくり近づいて行き

引き金を引こうとした

カチャっと音がして、弾が入ってないのに気づいた

その音を聞き魔神はすぐさま土のパンチを繰り出した

バンっと音がして、土の長い腕がケイを飛ばした

正面にはオーズが走ってきており、ふくずんも体勢を直した

ふくずんが少し焦って、複合斧の鶴橋の所で攻撃しようとして、オーズが息を切らしつつもナイフを向けて走ってきてるのが見えた

魔神は土の波を作り、ふくずんとオーズを遠ざけた

魔神はケイの方を向き首根っこを掴んだ

魔神はケイを掴み持ち上げると、ケイがハンドガンを魔神に向けてるのが見えた

魔神の背中側にもサブマシンガンが浮かんで向けられていた

魔神が反応する前にケイがハンドガンを撃ち、少し遅れて、サブマシンガンも放たれた

「ハンドガンの方が1発でかいんだ」そう言いながらケイがハンドガンをひたすらに発砲した

魔神が手を離すと同時にこうたの矢が魔神に向けられて撃たれた

それは、貫通性能重視の2本の矢であり

放たれた2本は一本が魔神の左腕、もう一本は背中に胸に当たった。胸の矢は少し刺さった程度だったが腕の矢は腕を貫通し、脇腹に当たり、左腕を固定させた

魔神はすぐさま矢を引き抜き、うめき声を上げながら矢を引き抜いた

そして、ケイ、こうたを土の腕で掴み、少し遠くに投げた。

「ふん、これで邪魔はないな」

魔神がオーズとふくずんの方を見るとナイフと複合斧が飛んできた

「何度やっても同じだ!」

分厚い土の壁を魔神の周りに作り、ナイフと斧が落ちる音がした

上からコンっと何やら硬いものが魔神の頭に落ちてきた、それはナイフだった

「上か!」

上をすぐに見ると何もおらず困惑した

そこに、ナイフと鶴橋が壁から出てきた

その二つは魔神に当たり

魔神にダメージを与えた

魔神はすぐさま土を二人に向けて押し出し、土の腕で二人を捕まえた

「クソ野郎どもが  潰してやる!」腹から血が出つつもふくずんとオーズを潰そうと力を込めた

「ぐっ!」とオーズが声を出す、「だいぶキツイな」ふくずんも小さく喋る

ふくずん、オーズは腕も一緒に掴まれ攻撃が難しかった

「喰らえや!」

オーズがナイフを周りに出して、土の左腕をナイフを飛ばして切りに行ったが、苦しい中でコントロールが難しくなかなかスパッと切れない

何回も切って片方の腕が壊れて、二人は解放された

しかし、二人は息苦しかったため、ぜーはーと荒い息をしている、そんな中で魔神はすぐに攻撃できる余裕があった

トスっと矢が魔神に当たり、爆発した

「大丈夫か!」とこうたが言った

「助かる ボス」

オーズが言うと

魔神がこうたとケイの両脇に土壁を造り

素早く、近づけた

「走れ!」こうたが言い

魔神の方に走った

魔神が土の腕を作り、こうたたちの方へ構えた

「後ろに気をつけな!」オーズの声がし

魔神がハッと見るとふくずんが斧で薙ぎ払っていた

斧が当たり、肌が切れふらついた

「こっちも忘れんな!」

ケイが魔神に近づき、銃を向けた

ドンとショットガンを撃つが

まだ生きている

「硬すぎだろ!」

オーズがナイフを投げつけて悪態をついた

土煙が起こり、当たりが見えなくなった

メンバーは周りを見るが

先程までいた場所にはおらず

魔神は少し離れたところにいた

「お前ら全員殺してやる!」

地面が少しへこみ

メンバーたちは戸惑った

さらに地面がへこみ小さく穴が空いた

穴はだんだん大きくなり落ちそうになりつつも抵抗していた

「お前らには 苦戦したが、それも …終わりだ」穴に落ちそうなメンバーにふらつきながら土の魔神が近づいた

「自分でやれよ、ずりいな!」

オーズが落ちないように両手足で壁に突っ張り耐えている

「だが… これを 使われるほど苦戦させ たんだ、そこは 誇っていいぞ」

「そうかよ!」

壁が崩れてズルズルとオーズが下がっていった

「こっちもズルしていいんだよな?」ケイが聞く

魔神が見るとケイが浮かせた銃を魔神に向けていた

ドン

と音がしてケイが頑張って覗き見ると

魔神の前に土の壁ができていた

「惜しいな」

発砲した時ショットガンがずれていて、タイミングも少し遅れたため魔神に防がれてしまった

ズルズルとみんなが下がり、もう少しで落ちそうになっていた

「ここ まで 疲れさせたんだ 楽にしてやろう」

魔神が手を上げゆっくり、周りの壁が遠ざかっていった

「うわあああー!」

「落ちる!」

とメンバーは声を上げた

土を一気に動かしたせいで土煙がまったが

問題ない

メンバーの声が聞こえなくなり、魔神は勝利を確信した

「なかなかの者達だったな」

力を解除して穴があった場所に土が流れていった

魔神がこうたのいた穴を覗き込むと

ドスっと矢が肩に刺さった

「なっ?!」

落ちたはずのこうたがそこにいた

「油断は禁物だ」

両手をつくスペースはないが剣を下に置き

引っ掛けていた

こうたの矢を刺すのを合図に

サブマシンガンが撃たれ

ナイフと斧が飛ばされた

「ぐっ!」

魔神が倒れ込み、オーズ達がいる壁を壊して一個の穴にした

「やべ!落ちる」

メンバーは壁にもたれかかり、真ん中に大きな穴が空いていた

魔神が電車が3両分ほどの量の土の塊をメンバーの真上に浮かせた

「これで最後だ、消え失せろ!」

手を上に上げた

土を落とした瞬間

こうたが上の塊に爆発矢を撃ち土を少し散らした

魔神の後ろからオーズのナイフが6本当たり

サブマシンガンを撃ち

ふくずんが複合斧を投げ魔神に槍が刺さった

土がボトボトとメンバーに落ちてきて、メンバーは穴に落ちてしまった

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