4 深淵


瞑目。

瞼の裏の幾千もの銀河

すぐそこの宇宙の深淵を

僕はたびたび恐ろしく思う




覚醒。

空のキャンバスの朝焼けは

神話のように美しい

孤独を忘れさせる至上の調べ




僕の大好きなあの物語は

秘密の井戸から汲み上げられ


誰にでも優しいあの人は

きっと何度も暗闇を訪い


底知れない何かを隠すように

この星を照らす極彩色の光




死の恐怖と向き合えば

僕も灯火になれるだろうか

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