頭の中がハッピーになって、読後もしばらくホワホワさせられました。
主人公である爽太には緒美と茉依という二人の美少女な幼馴染がいる。
二人は幼い頃からずっと爽太のことが大好きで、「だーいすき!」と直球で愛情表現をしてくれます。
それはもう、幼稚園の頃から変わらず、ずっと……。
普段は成績優秀だったりする眉目秀麗な美少女なのですが、爽太の前だと計算など一切なしに好き好きアピールをしてくれる。それが「IQ30」のようだと爽太は呆れて過ごしている。
これが、幸福という奴なのかもしれない……!!
恋愛アニメとかでも、基本的に「なかなか気持ちを表に出してくれないメインヒロイン」よりも「主人公のことを早い段階から好きになってくれる負けヒロイン」の方が人気が出やすいのは世の常。
それだけ、「直球な好きアピール」というのは強い魅力を持っているものなのだと思われます。なんと言ったって、とにかく受け身で向こうから幸せがやってくるのだから、それは誰だって憧れるもんさ。
この作品ではそんな夢のようなシチュエーションに身を置きつつ、ちゃんと主人公らしく色々と葛藤する主人公の物語が描かれています。
ラブコメとして最高クラス。読んでハッピー! いつか自分の身にもこんなこと起こらないかな、なんてドリームを抱いてしまいたくなる少年少女(時には中年も)が急増すること間違いなし!
全力で作者に「グッジョブ!」と言いたくなる、素敵ラブコメでした。