第1章 新型コロナ時代

それから1か月を待たず、2月7日、李文亮医師は新型コロナウイルスによる肺炎で死亡した。まだ34歳の若さにもかかわらず。


「処分は不当」と調査結果

 李医師は、不正などの内部告発者を意味する英語のホイッスルブロワーを中国語に訳した呼称で国内でも讃えられ、勇気ある行動ゆえに同医師が受けた処分に対しては、怒りの声が上がっていた。


 そうした中で、中国政府の最高の監察機関であるの調査チームが、李医師の死から1か月以上経った、昨日3月19日、調査結果を発表した。調査は、実際に12月中に武漢市内の複数の病院で原因不明の肺炎患者が確認されていた事実などに触れた。


 その上で、李医師の処遇について「警察が訓戒書を作ったことは不当であり、法執行の手順も規範に合っていなかった」と結論づけた。警察に対し訓戒書の取り消しと関係者の責任追及などを求めた。

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