№9 「キャンディマン」
「キャンディマン」とは作家クライブ・バーカーの
短編小説「禁じられた場所」を原作とするホラー映画の主役殺人鬼。
一見、ロングコート姿の精悍な顔立ちの黒人男性だが、
コートの下の肉体は無数の蜜蜂に巣くわれ朽ち果てている。
右手は失われ、そのかわりに
血まみれの鈎手が手首に埋め込まれている。
鏡に向かって五回その名を唱えると現れるといい、
血まみれの鈎手で召喚者を無残に切り刻むと言う。
低所得者向きのアパート、カブリニ・グリーン公営住宅が隠れ家。
民俗学者によるとキャンディマンは本名をダニエル・ロビタイルといい、
19世紀初期のアメリカに奴〇の子として生まれ、
裕福な白人の肖像画を描く画家となって人気を博すのだが
ある時、依頼人の娘と恋に落ち、こともあろうに娘は妊娠してしまう。
激怒した依頼人は手下に命じ、ダニエルに凄惨なリンチを行った後、
彼の右手を切り落とした挙句近場にあった養蜂場に連れてゆき
全身に蜜を塗り、蜂の群れに襲わせて○害。
その時よりダニエルは心なき亡者、
殺人鬼キャンディマンと化したのだった。
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