叫べ

 

 あれもしたいこれもしたい

 けれど、勇気がない声が出ない

 臆病になって立ち止まって

 手も伸ばせず何もしない


 ずっと前に残したメモはどこかに消えて

 日に日にその記憶が薄れていく

 何もなかったかのように

 破れたページだけが残っている


 こうしておけばよかった

 その後悔だけで埋め尽くされる

 頭の中は黒く染められて

 静かに頬を伝っていく涙に気づかなかった


 そのことを思い出すたびに心から叫ぶ

 やりたいと思ったら行動するんだ

 固まった体を無理やり動かし

 今日も昨日を取り戻しに歩き出す



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集 終わらない詩 pan @pan_22

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ