第9話「Idea」
20XX年4月10日8時55分。昴高校1年3組。
「すまない。ここに鷹鳥くんと獅子山くんはいるだろうか???」
「あぁ、あそこにいますよ。」
「お二人ともこちらへ来ていただけるだろうか???」
「はい。」
同じ一年生の男子が俺らを呼んだ。
20XX年4月10日8時57分。昴高校1年3組。
「授業前に呼び出してしまって済まないが昼休みに生徒会室に来てほしい。会長が及びだ。」
「あ、そうですか・・・。わかりました。」
20XX年4月10日12時55分。昴高校生徒会室前。
「大丈夫だよ。ついてこなくて。」
「いやいや、何があるかわからないじゃん。」
「そうだよ!もしかしたら昨日のことかもしれないじゃん。」
「だからって、お前らが付いてこなくても・・・。」
「いや、もしかしなくても昨日のことね・・・。」
「先生・・・。」
「いや、もとはといえば・・・。」
「すいません。。だから私も来たのよ・・・。」
「なんで???ここで話してるんですか・・・。お入りください。」
『はい・・・。』
生徒会室の前で話していたので注意されてしまった。
20XX年4月10日12時58分。昴高校生徒会室。
「それで・・・。昨日のことですか・・・。」
「あぁ、その前に・・・。改めて自己紹介させてもらおう。私は、昴高校生徒会会長の井田疾風(いだはやて)だ。よろしく頼む。」
「はい、よろしくお願いいたします。」
「それでだ・・・。昨日のことだが・・・。本当にありがとう。得体のしれない化け狐がどこからともなく表れたんだ。二人がいなかったら大惨事になってたかもしれないし、我々からもお礼をさせてほしいと思ってな。」
「いえ、、、まぁ大変ではありましたが、俺たちは別に・・・。」
「そこでだ・・・。私も薄い記憶だがとんでもないものと戦う天狗と鬼の集団を見た。あれも君たちなのであろうか???」
「はい、包み隠さずにいますが・・・そういうことです。」
「そうか。人にはそれぞれの大腸菌的なものだ。」
「それをいうなら乳酸菌です。」
「あぁ、そうともいうな。このことは絶対に口外はしないからな、安心してくれ。」
「ありがとうございます。」
「また、あの狐については姿を消したそうだ。調査をする予定ではある。」
「それはまたどうして???」
「あんなものが二度三度と着ていたら学校生活が安全じゃないからだ。」
「まぁ、、、でも、、、」
「もう出ないと思いますよ。」
「ね???」
『伯芽先生???』
「!!??・・・。あぁ、出ないだろう。」
「そうなんですね。よかったです。話はこれで終わりです。お時間をお取りいただき感謝する。ありがとう。」
「こちらこそありがとうございました。失礼します。」
20XX年4月10日13時26分。昴高校生徒会室。
「やはりあの二人とはこれからもっと仲良くしたいなぁ・・・。」
「あの二人ですか???」
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