第6話「Fight」

20XX年4月9日13時33分。昴高校屋上。


「よくもやってくれたな!!!!!!!大旋風!!!!!!!!!」

「ただでは済まさねえぞ!!!!!!!大金棒!!!!!!」


「いいじゃない!!!!!!!やればできるじゃない!!!!!でも聞かないわ。狐薇(きつねび)!!!!!!」


伯芽のはなった技によって俺らの技はかき消された。


「まだやれるわよね???天狗に鬼が本気出してくれないと私だって本気を出せないわ???それとも、、、これが本気????」


「なぁ、鷹鳥??」

「なんだ???獅子山???」

「もう、、、いいよな???」

「あぁ、、、いいはずだ。お互いの本当の姿見せちゃったしな。あの二人に。」

「むかつくから本気でやろう。馬鹿にされっぱなしは鬼としてのメンツが立たねえ。」

「あぁ、奇遇だな。天狗もだ。」

「じゃあ、行くぞ。」


俺らは完全に天狗と鬼の様相に変わり戦いを始めた。


20XX年4月9日13時37分。昴高校屋上。


「我が名は、北山野大明神天狗天司鷹能(きたやまのだいみょうじんてんぐあまのつかさたかの)。秘伝!!!!天狗の大扇巨大扇風(だいおうぎきょだいせんぷう)!!!!!」

「我が名は、南海野童子丸次郎坊鵺魔(みなみうみのどうじまるじろうぼうやんま)。奥義:雷鬼の雄叫び!!!!!」


「うれしいわよ!!!!????あんたたちは私が倒してからたくさんお世話してあげるわ!!!九尾の炎!!!!」


20XX年4月9日13時45分。昴高校グラウンド。


「杏子ちゃん???」

「目が覚めた???」

「私たち確か・・・。そういえば、ソラは????あいつ変な格好を・・・。」

「そうなんだよね。上でずっと戦ってる。二人であの化け物と・・・。」

「全員化け物じゃん・・・。」

「ソラ君は、天狗だよ。陸斗は鬼。」

「でもわかるよね。化け物だけど、二人はずっと二人のまま。」

「そうだね。私たちをこうやって守ってくれてる・・・。」

「うん。」


〈がんばって・・・。〉


20XX年4月9日13時47分。昴高校屋上。


「そろそろ決着をつけないとみんな死んじゃうわよ????」

『そんなことはさせない!!!!!』


「おい!!!ソラ、てめえなにやってんだ?????」

「げ???!!!!!」

「陸斗!!!!なにやってやがる、こんなとこで!!!!!!」

「うわ!!!!!!」


そこには、俺らの家族がいた。しかも形態変化をした。


「これは・・・。」

「えっとな・・・。」

「まぁいい。こんな化け物を倒せないとはまだまだだ。」

「その通りだ。こんなやつはまずこうやって!!!!」

「大天狗の大風(タイフーン)!!!!!」

「雷鬼の金棒!!!!!!!」


父親たちの手によって、伯芽はいくつもの山の向こうへぶつかりながら消えた。

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