切なさのなかに、どこか人の温もりを感じられる作品だと感じました。
もちろん〝売る〟ということを肯定はできません。
けれど、もし大切な誰かの助けになることができるのなら。
もし、自分にその手段があったのなら。
そう考えると否定もできない気がしました。
むしろ、愛ゆえに自分を捧げる尊い行いにも映って……。
〝彼〟が目を覚ました後、真実を知ればどう思うかなど、あえて書かないからこそ、読者に問いかけてくるものが多い気がします。
愛についての価値観を問いかけてくる傑作掌編、ぜひご一読のほうをよろしくお願いします!