第7話 儀式へ
週明け月曜日の夕方にかけて私は黒野と伊勢神宮に来ていた。
「黒野本当に流風ちゃんを伊弉諾に送ったのかい?」
「仕方ないだろ?アイツは気まぐれだからな。。流風を送って置けば儀式をしないという事はないだろうと思ってな。」
「それぐらい事前に教えて欲しかったな。毎度ながらお前の楽観視は見ていて苦しいよ。今回も結構危ないと思うぞ。」
「分かっているつもりだが流風には俺に次ぐ形になって欲しいからな」
「それはそれは結構な事ですね。女は嫁ぐ事を考えてあげなきゃ。人間として成立しないよ。今の時代では普通になっていくもしれんが、切り拓くのは流風ちゃんだ。アンタじゃない。そしてそれは今奇異にとれる。しっかり責任持ちなよ」
「分かった。流風に旦那が出来たら紹介するよ」
「そういう事じゃない。。。まぁ私の言葉も死ぬからね。アンタとは理解し合えなさそうだよ」
「そうか。で六芒星の穴が空いたマットを用意したが何処で儀式をやるんだ?」
「反応と感覚で決めるよ。」
「どっちも一緒だと思うがなー」
「まぁアンタにしたらそうだろうね。その為に私は此処に来る事を選んだんだ」
「祭祀が多いもんな。俺でもそれぐらいはわかる」
「じゃあもうちょっと行動を先読みして言葉を遣いな。。」
「覚えておくよ。じゃあ外宮から回ろうか?」
「多分内宮でやる事になるだろうけれどお参りとしてはまだその方が良いな。ほれ塩を渡しとくよ。アンタは穢れが多そうだね」
「ただの悪口になってるぞ!まぁありがたく貰っとくよ」
そう言っている間に外宮に到着した。もう一人の伊勢神宮の専門家も同じ意見だったらしい。
車を降りて歩む3人。時刻は16時半を過ぎた頃だった。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます