第2話
涎を流す程の睡魔は心が病んでいるのだと体力的にも感じるが、短時間の睡眠は私の精神を復活させた。
少しの勇気で小さなテレビのスイッチを入れると、嘘しかない他人事の歌が流れていて、折角修正された心が掻き乱され結局元に戻ってしまう。
今になって痛む左手指
ボールペンを持ったまま眠っていた
冷たい痛みに全身が冷え始め
私の顔つきが変わるのを感じる
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