第7話一方四神獣達
命様が祟道神社へ行かれた
「手筈通りにここらの猫を掌握してきます」
「僕はここら辺の雀を掌握してくるね」
白虎が猫に朱雀が雀の姿で出て行く
「私は家にある
「任せておきなさい」
青龍が家を飲み込める大蛇となる、私は家の外へ避けておく青龍は私が家にいないことを確認した後に家を飲み込むそれから家を中心にとぐろを巻く、そして私は青龍と家を包める大きな甲羅をとぐろを巻く青龍ごと包み込むように出す
「完了しましたよ」
「まったく、龍雄様のご両親が悪いことをしたわけでもないのに、一方的に邪念を飛ばして龍雄様の運気を下げるとは許せないわね」
青龍は人の姿に戻りながら愚痴る
「まぁ邪念を飛ばした本人達は自覚してないでしょう、それに家に祀られている稲荷様方が良い具合に調整していたようですよ」
「そうよ、光あるところに影が寄ってくるのよ、ホントに大変だったんだから」
「まぁお兄さんを誘導するために利用したけど、これ以上好き勝手はさせないよ、と言ってもこの家の守りは君達に交代かな」
龍雄様の父君が神棚に祀っていた稲荷大神の眷属様方が現れる
「これはこれは先輩方ご機嫌麗しゅう私は玄武と申します」
「私は青龍ですわ」
「ヤッホー僕はコウ」
「私はセツ、命ちゃん先に神社行ちゃったしこの家での役割分担の話しは後になっちゃたね」
「私共としましては先輩方と協力していきたいので、要望があれば先に仰って頂ければその通りにいたしましょう」
「え、そう?僕たちはここのお父さんが好きでねお父さんに関することを重点的にやっていきたいな」
「それは丁度よう御座いました私共もその点をお頼みしようと思っておりました、長年命様の下で努めてまいりましたが元々が力の無かった半端者でして、少し力を持ったと言いましても龍雄様を守るだけで精一杯であり」
「そう謙遜しなくても今やった邪気祓いと結界完璧よ」
「ありがとう御座います」
「本当は業腹だったけどお兄さんを命ちゃんに会わせるためにお父さんにあんな思いをさせちゃったんだから!その事くれぐれもお父さんとお母さんに言っておいてね!!」
コウ様が興奮していらっしゃる
「その点に関しては十分にお父様お母様にお伝えておきましょう。また、今回の件誠にありがとう御座いました命様も大変感謝されております私共で出来ることであれば何でも言って下さいませ」
コウ様セツ様に礼をする、青龍も一緒に頭を下げている
「僕達としては君達は渡りに船なんだよね、僕達の気持ちをお父さんお母さんに伝えて欲しい」
「そのようなことでしたら承りました」
龍雄様の父君母君はここまで好かれているとは、龍雄様はそういう所に引かれてこちらに転生したのかもしれませんね。
「ただいま、掌握してきたわよ後は朱雀と連携ね」
「あ、白虎先に帰ってた、今辺りを捜索中だよ」
「白虎、朱雀、こちらが龍雄様の父君母君そして家を以前からお守りしていた眷属のコウ様セツ様です」
「これはこれは此度の件誠にありがとう御座います」
「ありがとう御座います!!」
白虎と朱雀は頭を下げる
「コウ様セツ様は、お父様お母様にお気持ちを伝える事をご所望です」
「そういうことでしたらお任せ下さいませ」
「僕も協力するよ」
「ありがと、あぁぁぁ楽しみだなぁ」
「こんなことが出来る日が来るなんて信じられないわ」
ここまで喜んで下さると、とてもやり甲斐があります、しっかりとコウ様セツ様の御意志を伝えましょう
一羽の雀が朱雀の下にやって来る
「あっ、大体把握したみたい」
「じゃあ、猫達を集めるわね、にゃぁぁぁあう」
白虎が鳴くと20匹ほどの猫が集まる
「各自朱雀眷属になった雀達の後をつけ目的の場所にいる者達を手筈通り骨抜きにしてきなさい」
「「「「にゃあああぉう」」」」
20匹近くの大合唱
「さあ、お前達白虎の眷属達を邪気をこちらに出してる家に案内するんだ行ってこい!!」
百匹ほどいた雀が白虎の眷属になった猫達を手分けして連れていったこれで周辺の邪気を無意識に飛ばしてしまう者達は猫達によって毒気を抜かれ邪気など出せぬ幸福感で一杯になるだろうこれで龍雄様とご家族に悪影響を及ぼす邪気は減る事でしょう
「実に面白いやり方だね」
「滝雄様のお力は人に幸福感を与えるものでしたから、我々はこの方法でしか対処ができませぬ、力でねじ伏せる事は不得手でありますのでこうなります」
「道理でさっきの邪気祓い飲み込んだ後に邪気を昇天させて完璧だったけど手間のかかる方法だと思った」
「今後は力ずくといった案件をコウ様セツ様にして頂ければと思っております」
「命ちゃんが正式に眷属になれればできるようになると思うよ」
「命様は荒事が苦手ですので力の発現方向がおそらく無理かと」
「あーそっかじゃあそっち系は任せておいて」
「ありがとう御座います」
何とか良い役割分担ができそうですな
「ただいま、神様と先輩方に挨拶してきたよ」
「命様お帰りなさいませ、こちらが
「あ、先輩此度の件誠にありがとう御座います」
「ああ、お礼はもういいよこの子達から聞いてるしこちらも要求することはしたし」
「我々がコウ様セツ様のお気持ちをお父様お母様に伝える事になりました」
「挨拶が後回しになり申し訳御座いません」
命様がコウ様セツ様に謝罪する
「別にいいよ現実の時間に縛られると時間は大事だからね」
「あ、そうだ白虎もう私に従ってる訳じゃないけどちょっと頼まれてくれる?これはお兄ちゃんのためなの」
「龍雄様のためならば喜んでいたしましょう。して、どのような事を?」
「うん、指定する特定の人を浄化して欲しいの」
「それぐらいのことでしたらおまかせ下さい、にゃーん!して、一体何処の誰でしょう?」
白虎の呼び掛けに一匹の猫が来る
「時間が惜しいからその子をその場所に送るね」
「良く分かりませんが承知しました、さあ行った先にいる者の浄化をしてきなさい」
「にゃーん」
送られる猫が元気良く返事する
「じゃあ、いっくよー」
命様が今まで見たこと無い力を使うと猫が消える
「先程のお力は?」
「さっき先輩方から教わった神通力だよ」
「おお、素晴らしいこれを使えば龍雄様も喜びましょう」
「うん、そうだねいざという時に使うよ」
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