第2話 天照さんに泣かれたんだが?
「可愛そ過ぎますううううう!!」
がしいいい!!と、力強く天照さんは、かのヘルメスの肩を掴んで離す事なく、鼻水と涙をべちゃべちゃに垂れ流しながら、言ってきました。
何で日本に僕、ヘルメスがいるかって?
諏佐尚って知り合いからハデスさん宛にツミッターで連絡が来て。
「何か姉貴が
大体の流れを説明すると、ハンニバルと大スキピオの最後を「知っちゃった」天照さんが
カルタゴの英雄と、ローマの英雄の人生のラストをみた天照さん。
「なんなんですかああああ!ラストの扱いはあああああ!!悲惨!!悲惨じゃないですかあ!我が国ならこんな扱いしませんからああああああ!」
もーね。べちゃべちゃのぐちゃぐちゃに泣いてました。
「事情は分かりましたけど、てか何でそんなに泣いてるんですか!?貴女仮にも序列一番上でしょうに」
「いいんですううう!んなこたあ!日本は序列上の神様でも泣く設定なんですううう!!!
「わああああああ!!それバ◯◯ン市国さんが中指立ててくる奴ですからああ!!天照の姐さん!落ち着いて!!はい!深呼吸!深呼吸して!」
「スーハー!スーハー!ヘルメス君!分かったら【エリシュオン】って所の近くで喧嘩してる爺ちゃん二人を、今から【我が国】にご招待します!そんでぐうたら【満喫生活】させるんやるんですう!!はい、パスポートとかその他諸々!!」
「いいのかなあ……まあ、楽しんでくれるなら。いっか」
って事で。
ゼウスのおっちゃんの家近くで合いも変わらず【殴り合い】してる例の二人を取っ捕まえてきました。
ついでにゼウスのおっちゃんにも、経緯を説明すると。
「づれでげええええええ!!!じあわぜになあああああああ!!」
って天照さん以上に泣いてました。
いや、あんたも泣くんかかい。
「やーっと連れ来ましたよ!ただ…」
「ただ?」
「やれ
天照さんは、少し俯いて。
そのあと、かなり寂しそうにに笑って、ちょっぴり儚げに笑って言いました。
「分かってますよ、此方からは口が裂けてもそんな馬鹿なことは言えませんから」
「??」
「昔の苦しい記憶ですよ、ヘルメス君は…、あまり関わらない方がよろしいかと!」
パン!!と手を叩き、にっこりピカピカの太陽の笑顔を見せる天照さんは、続けて言いました。
「まあ!【どんなことあっても】へこたれないのが我が国って事です!!例のお二人様、お連れできましたか??」
「え?あ、はい!ローマ行くのに、
「まいどー!!ではでは行きますよー!現代日本にご招待~!!知識も技術も~まぜまぜからの~!よーみーがーえーれー!!えーーい!!」
これは
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