第17話 キャラづくり
私は今まで結構な本数の作品を書いてきた(カクヨムに投稿していない過去作含む)と自負しておりますが、登場するキャラには明確な傾向があるように思います。
自覚があるのは、『心底イヤなやつ』『人間として最低なヤツ』がいないこと。
自分を棚に上げて他人に嫌味や文句を言う、自分は何もしないのに他人の行動に何か言わないと気が済まない、人に迷惑をかけても全然気にしない、道理の通らないことを平気でする、人の話を聞かない――こういうタイプ。
登場しないのは、私がこの手の人間が苦手で、今まで現実に極力関わってこなかったのでどういう風に描けばいいのかわからないからです。
そんなことで面白い小説は書けないぞ、と言われてしまいますが、わからないものはどうしようもなくないですかね。
……と、不勉強の言い訳に屁理屈をこねて開き直ってみる。
逆に多く登場しているのは、いわゆる『完璧超人』ですね。
学園モノだと文武両道、眉目秀麗、性格良しスタイル良しで、生徒会長だったり校内で有名だったりする王子様やお嬢様タイプ。
それと、引っ込み思案で暗いタイプも多いですね。
どちらも主人公のポジションではないですが、登場率は高いと思います。
理由は……そういうキャラが好きだからということもあるでしょうけど、単純に動かしやすいからだと思います。
キャラのテンプレートが私の中にあるので扱いやすいんですよ。
主人公はわりと『普通』を装っていながらコミュ力や行動力がオバケレベルな子が動かしやすくてよく採用しています。どちらかと言うとツッコミ体質になりがちなのも、扱いやすさのためだと思います。
これはもう、私の創作の根底に『リナ=インバース※』が住み着いているからでしょうね。かつて彼女を主人公に二次創作小説を数本書いたこともありますし、私の中でこれほど動かしやすいキャラはいないかもしれません。
※注釈
神坂一先生の代表作『スレイヤーズ!』の主人公。天才美少女魔道士(自称)だが行動が一部過激で破天荒。
趣味は美味しいものを食べることと、盗賊や野盗を襲って彼らがためこんだ『おたから』を没収すること。そのせいで『
彼女の一番の名言『悪人に人権はない』はかなり有名ではないだろうか。
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