とても楽しく拝読させていただきました。
コイルさん趣味全開で、やーオタクって最高w
世界が開けてゆく妹とヒロイン、自分を客観視し改めながら日々を楽しむ主人公。最高でした。
コイルさんのその他の作品は、大人の物語が多かったので新鮮でした。

でも、ここからは私の感想ですが、最後のエピソードはまるで話を締めるために用意した強引な展開って感じてしまいました。あー、くっ付くんだろうなぁー、って思ってましたが。
でも、もっと読み続けたくなる楽しい物語でした。

連載中ですが、一区切りついている今レビューさせていただきます。

読んでいると登場人物の過去と小学生のときの自分が重なるものがあり少し切なくもなったりもしましたが、本当にストレスなく読み進められます。
孤独と向き合いながらも頑張る登場人物たちを頑張れ…！頑張れ…！と応援したくなるはず。

今は周りと同じように出来なくても、継続してきたことや努力してきたことは自分を裏切らないし力になると思う。
どんな小さなことでも好きなことを諦めないでほしい。
大人はもちろん、学校生活が少ししんどいなと思う人たちにこそ読んでほしいなと思う優しく温かいお話です。

自主制作アニメを作るもPV数が伸びず、手を動かす部員ほしさに「お前も鬼にならないか？」じゃなかった、「アニメを一緒に作らないか？」と声をかける怪物になった優真と、コンプレックスからボカロ曲にのめりこむも、動画作成ができずに悩む笑衣子。ともに暗い作品が好きで、作るとどうしても暗くなってしまうことから、そういう意味でもPV数の伸びは期待しにくい。
でも二人が運命的に出会ってしまったら？
若干ハーレム的な青春譚ではあるが、若き創作者に送るエールのような物語でもあるかもしれない。