一切ぶれないヒロインは芯が通っていて爽快

一見して、エンタメ時代劇の様相を呈しながらも非常に個性的な作品です。
12世紀の中国という時代観に縛られつつも、一切ぶれずに自分が信じる愛を貫き通すヒロインが魅力的です。

この時代の女性は皇后だろうが正妻だろうが男性の所有物。名前も残りません。
女性に生まれた時点で人生の選択など皆無、でも封建的、儒教的な考えと現代の自立して生きる女性観が絶妙なバランスで同居しています。うまく折り合いをつけているかんじ。
一般的なヒロインが、金持ちで美形な男、王子とか皇帝とか貴族とかに選ばれて愛されて結婚することをゴールにしているのに対して蘭児は違います。
貞女でいたいと思いつつも貞女の模範的な生き方にどこか懐疑的であり、別の形で愛を成就しようとする。
彼女の生き様は王道ではないかもしれない。けど選択肢としては全然アリ!
カッコイイと思うし、カッコイイ作品だと感じました。

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