第5話 安全なレールを歩いてきた人への応援コメント
「父さんが言う正解を歩いてきたのに」というミチルの悲痛な叫びが胸に迫りました。夢を叶えて笑っている歩叔父さんの姿を見て、自分の二十三年間が何だったのかわからなくなってしまう、その苦しさが痛いほど伝わってきます。そんなミチルを無理に励まさず、ただ隣で手を繋いでいるユメちゃんの優しさが素敵ですね。そして最後の「ミチルちゃん、まちがってないよ。歩さんも、きっと」という言葉……どちらの生き方も否定しないユメちゃんの眼差しに、じんわりと温かいものを感じました。
作者からの返信
板野かなさん、感想ありがとうございます。
親の敷いたレールを歩いてきたミチル。
家を飛び出してまで、自分の夢を追い続けた歩さん。
どちらも間違ってはいないんですよね。自分が納得してそれを選んでいるならばそれこそが正解。
学歴が必要な職種もあるから、将来の選択肢を増やす意味でも大学を卒業してほしいという親の願いも間違いではない。
ミチルも、今からだっていくらでも新しい道を見つけて歩きだせるのです。
第4話 ひたむきに夢を追いかけた人への応援コメント
なんと、あの切り取られたガイドブックのページには、歩叔父さんのお店が載っていたとは……! 前話までの何気ない描写がここで繋がるのが気持ちいいですね。しかも、夢を追って家を飛び出した歩さんが、本当に自分の店を持っていたという事実が嬉しいです。一方で、ユメちゃんの行動力と機転のよさもますます魅力的で、彼女に引っ張られて海を走るうち、ミチルの頭から上司の言葉が吹き飛んでいく場面がとても好きでした。
作者からの返信
板野かなさん、感想ありがとうございます。嬉しいですー!
素直じゃないだけでお父さんは家出した弟のその後をずっと気にしていた模様です。
ミチルはけっこう内気なので、ユメの行動力や無邪気さに救われることが多いと思います。
鎌倉の海は本当に太陽をうけてキラキラしているので、このシリーズを書くために現地に行ってユメとミチルが走ったルートで江ノ電を降りて実際海沿いを走りました。
第3話 インコの籠に押し込められた白鳥への応援コメント
家庭教師に来たはずのユメちゃんが早速観光を始めようとする自由奔放さ、いいですね(笑)。そんなユメちゃんに便乗するようにミチルを外へ送り出す美優さんの行動も、娘への思いやりが感じられて好きです。そして何より、「白鳥をインコの鳥かごに押し込めるのは間違っている」という言葉が印象的でした。親の敷いたレールを歩んできたミチルと、そこから飛び出した歩叔父さんの対比が鮮やかで、この言葉の意味をミチルが理解する日が楽しみになります。
作者からの返信
板野かなさん
3話にも感想ありがとうございますー!
大学進学は、人によっては正解。
夢を持っていた歩さんにとって「そんなのだめ、無難に大学行きなさい」って親の管理下に置くのは不正解だった。
おそらくはミチルも、親の敷いたレールを言われるまま歩くだけの生き方は合わなかったんだと思います。
そこにミチルの意志も目標もないから。
それに気付ける日がきっときます。
第2話 夢を見たいユメへの応援コメント
ユメちゃん、五教科合計100点をドヤ顔で披露するところから「閉店がらがらー」まで、底抜けに明るいキャラクターが可愛いですね(笑)。一方で、幼い頃は何にでもなれると信じていた彼女が「大人になるってつまらないことだったんだね」とこぼす場面には、第一話の冒頭を思い出して切なくなりました。そして、夢を追って家を飛び出した叔父・歩さんの存在も気になりますね。父親からは失敗者のように語られている彼が、果たしてどんな人生を歩んでいるのか、興味を惹かれます。
作者からの返信
板野かなさん、引き続き感想をありがとうございます!
ユメは、お勉強は苦手だけど底抜けに明るいムードメーカーです。
学校に通う以上は一定の成績を保たないと留年待ったなし。100点でもがんばったほうなのです(授業に出てても理解できてないから)
勉強はできるけど社交が苦手ミチルと足して二で割れば程よくなりそうです。
叔父の歩さんも夢を語る上で外せないのです。家を飛び出したきり連絡なし、その後もだんだん明らかになっていきます。
第1話 空っぽのミチルへの応援コメント
幼いユメちゃんが「雲になる」「風になる」と次々に夢を膨らませる冒頭と、夢を持てないまま大人になったミチルの対比が切ないですね。特に、かつてユメちゃんから何でも知っていると憧れられていたミチルが、今ではそのユメちゃんに幻滅されることを恐れているという描写が胸に刺さりました。そして、たった三日の約束を母親が飛び上がるほど喜ぶラストに、ミチルが失っていた時間の重みと、再出発への小さな希望が感じられて素敵でした。
作者からの返信
板野かなさん感想ありがとうございます。
幼い頃はなんの根拠もなく、鳥にだってなれる気がしていたのに、大人になるにつれて忘れていくんですよね。
ミチルはほんの少しだけ前を向く気になりました。
第6話 正しい道を歩いてきたと思いたい人への応援コメント
なんと、あれほど学歴と安定にこだわっていた駆さん自身が、かつて世界陸上を目指していたとは……! 娘に自分と同じ道を歩ませようとした理由が、ここで一気に切なくなりました。弟の記事を三冊ものスクラップブックに集めながら、一度も店を訪ねられないという描写も、駆さんの複雑な感情を見事に表していますね。そして「陸上を辞めたくなくて泣いた、あの日の俺が、報われない」という一文が胸に刺さりました。ミチルだけでなく、父親もまた親の期待に応えようとして夢を失った人だったという構図が、実に印象的です。
作者からの返信
板野かなさん
引き続き感想ありがとうございます。
駆は、心の底では陸上を続けたかったんだと思います。厳格な親がそれを許さなかった。
親に逆らって家を飛び出した弟は夢を叶えて幸せに生きている。
「夢を諦めたのは正しい」と「あの日、親に逆らえたなら歩のように夢を叶えられたのでは?」相反する気持ちが、何十年たってもずっとせめぎ合っているのです。