第8話
「いちご。帰ろう」
今にも雨の粒が落ちてきそうな空を見てるとふわりと空気が揺れた
「ハル・・・」
「あ。いちごの方が先に泣きそうな顔してる」
そう言って、いい子いい子と言いながら私の頭を撫でてくれる
「どうしたの?降り出す前に帰ろう」
そう言ってそっと手を取るハルの腕をぎゅっと掴んだ・・・
「いちご?」
突然の私の変な行動にハルが驚く
「ハル・・・私・・・雨でもいいから・・・・」
「え・・・・」
しんと二人の周りだけ空気が固まった
がやがやとする教室の中でする話じゃないって事に気がついた時は既に声にしていて
慌てて話題を摩り替えようとした私を隠すようにハルが抱きしめた
「ハ、ハル・・・」
「いちご黙って」
そんな私達を見て
「教室でイチャついてんなよ~」
「ちょっとー!」
クラスメイトが呆れながらも冷やかす
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