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記憶喪失は実質的な別人化みたいなことを言いますが、「当該人物としての内部データが残っていない」ことを機能的に理解せざるを得ないジャンヌさんこそ、一番その事実を如実に感じるのではないかというのが、今回は彼女が確認程度にしか能力を使わなかったことで、逆説的に浮き彫りになっているように思いました。悲恋のはずですが、とても爽やかな終わりでしたね。
普通に死んだ人間には生前の記憶が残されているわけなので、ジャンヌさんの能力から定義するなら、肉体は生きながら消えてしまったエリンさんは、ある意味「死以上に死」なのかもとも考えました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
同じものを求めても得られないし、要求されても
喪失側も困るわけで。誰も幸せにはなりません。
そういったことがジャンヌの仕事には多々あるわけで。
そういうことに対するジャンヌの『わきまえ』が
見えたりすればいいなぁとは思っております。
それが爽やかな終わりに繋がるのなら。
いろんな作品で『死とは忘れ去られたとき』みたいな
言葉をよく聞きます。それであれば、自身が真っ先に
忘れてしまっているのは、やはり深い死なのでしょう。
辺理可付加
切なくもいい話ですね……
ちゃんと仲良く慣れて良かったです。
記憶喪失、PCでいうと初期化みたいなものでしょうか。
だとすると、復元できる方法もあるかもしれませんね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そう言っていただけて光栄です。
私もジャンヌみたいな畜生が主人公の作品で
やってよかったのかと思うくらいです。
やっぱり純粋で誠実な心なら、過去とか誰とか
関係なく相手に届くのでしょう。
双子みたいな、記憶が戻ったケースもありますしね。
でも戻るにしろ戻らないにしろ、大切なのは
やはり今そこにいる相手に向き合うことでしょう。
辺理可付加