第4話 別れ


 警察に連れ戻された私。家の玄関を開けると、引きつりながら必死に作り笑いを浮かべる父が出てきた。


「すみません、娘がご迷惑をお掛けしました」


 父は深々と頭を下げると私の腕を掴み家の中に促した。

 外で警察と父が長話をしていたが、それが終わると父は玄関を閉めた。顔の形相が変わり怒りをあらわにした。


「お前のせいだ! すべて、すべてお前のせいだ!」

「ごめんなさい、ごめんなさい……」


 父は何度も私を強く叩くのだった。

 この時いつもは意識の底に眠る〝わたし〟が目覚めた。そして、私の意識は徐々に遠退いていくのであった……。




 気付いた時には目の前に血だらけの体が転がっていた。警察が私を取り押さえる。紅に染まる私の体は小さく熱を帯びていた。その後、過呼吸気味の私は酸欠を起こし気絶した……。



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