魔王への虚偽報告と内心の苦悩が交互に畳み掛けられるテンポが心地よく、「訳が分からん。取りあえず降伏しとこう」という一文が物語の構造を端的に表していて秀逸でした。 全体像を把握しているのが自分だけという孤独を胃痛で表現するディアコン、面白かったです。
老兵は死なず。ただ去るのみ。かつては悪名を轟かせた悪魔も、老いには勝てずに第一線を退く。そんな悪魔に魔王は息子の養育を依頼する。魔王の後継に相応しく育てろと。喜び勇んで魔界の王子の養育を始めるが……。
魔界四天王の一人として、悪の王道を突き進んできたディアコン様ももはや老境。現魔王から託されたのは、王子の「魔王」教育。張り切って王道をたたき込もうとするディアコン様は、任務の難しさを思い知る。だんだん弱気になっていくディアコン様がちょっと可愛く思えたりして……。
魔王の跡継ぎの教育係になった部下の話です。部下が王子の教育に苦労する姿。笑うのは悪いと思いますが、面白かったです。
第一線を退き、魔界の王子の指南役となった老執事。しかし、その王子が大問題。魔王に相応しい存在に鍛え上げることができるのか!?