第24話 昔なつかしトロイメライ

*昔なつかしトロイメライ*

9月6日(土)

【爽やかなアーリーモーニング】

とても爽やかなアーリーモーニングはエアコンを休ませて、木々の揺らぎの風さわりが心地よく、窓辺とお庭と教室棟の鉢植えに朝の灌水作業などを済ませて、如雨露に汲み置きのお水をためておこう。

本日のエーデルワイス流モーニングは梅しそワカメのおにぎりとりんごジャムトーストにサラダ冷麺と紅玉紅茶とライチティーとジャスミン茶といただいて、まったりと。そしてエーデルワイス流学習法で朝活なのだ。休憩時間にはサッカーボールを使った体幹トレーニングをして、喫茶店エリアで水分補給も欠かさない。

窓辺と教室棟の鉢植えにお昼休みの灌水作業などを済ませて、トロピカルドリンクをいただいて、ツイッターに茶室が実装されていたので、古のホームページより発掘した過去絵のアリオーンとロシェッ子を再掲した。

確か両方キリリクイラストでラミカにして贈呈したような記憶。ボールペンにコピックスケッチで彩色してラミカにした記憶があるなぁ。とても喜ばれたっけ。

イレブンジスは海老のパニーニとタラモグラタンパンにオレンジ・ブレッドにサラダとライチティーと紅玉紅茶にミヒェルゼンのオレンジ・キャンディスを一匙加えていただいて、しばし午睡のまどろみ感がほんのりと心地よい大絶賛シエスタ日和のシエスタ休憩の時間帯になり、ゆうしゃとけんじゃはお座敷部屋でゴロゴロタイムに突入するのだった。

マルクト広場で買い出しを済ませて帰宅したカーチャンはおゆうごはんはイカとホタテのバターソテーでも作ろうかしら。お野菜を使いたいのよと言ったので、ゆうしゃとけんじゃはおゆうごはんに合わせるお茶は何が美味しさタイフーン級だろうかとあれこれ喫茶店エリアでお話しながら……午睡の時間帯は和やかに過ぎゆくのだった。

結局、とりあえず、ゆうしゃとけんじゃは喫茶店エリアで佐賀の嬉野茶とライチティーと紅玉紅茶を煎れたので、全部冷蔵庫で冷やしておこうねとなり、そんなこんなでお着替えを済ませて、少しシエスタ休憩の時間帯を大切にスペインの村の生きてゆくためのフィロソフィーの文化を学ぶのだった。

けんじゃはお昼寝しているとトロイメライでもみたのだろうか。突然のフタバスズキリュウのピー助の声が聞こえて、目が覚めたのはのぶ代がザンダクロス信号を止めろと聞こえて、そこで目が覚めた。

ボクはモノクマこの学園の学園長なのです!w

エーデルワイスの先生は目覚まし時計ならその組み合わせ面白いかもと言っていた。目覚まし時計ねぇとけんじゃはお昼寝からのお目覚め感は夢見は悪くないかなとも思い、すこしふしぎなシエスタ休憩だった。

笑ってる君は青空みたい見てると僕まで微笑んでしまう……そんなエーデルワイスの先生のようなお歌を思い出してのおゆうごはんはイカとホタテのバターソテーに白米とさしみこんにゃくとスイカと佐賀の嬉野茶とライチティーと紅玉紅茶をいただいて、ジエノゲストと泌尿器科と胃薬とピーエルとロキソニンと院長先生と神きゅんの神製薬のおくすりを服薬して、歯磨きして神きゅんのうがい薬でうがいして、陽は美しく暮れなずみ黄金色に染まる景色を眺めながら、けんじゃのお部屋にて一日を終えて眠りに就くのだった。おやすみなさい良い夢をとおやすみ前の挨拶を交わして眠り支度して、二段ベッドで今日も一日楽しかったねなどと語らいつつもゆうしゃとけんじゃは夢まどろむのだった。

***

*今宵はハーベストムーン*

9月7日(日)

【お絵描き教室と実装】

支部には昨日六枚とも二分割してアップロードしていたけど、ツイッターもラケシスとバンミリオンとリース(二枚)の四枚を時間をおいてツイート。ラケシスとバンミリオンはボールペンにコピックスケッチで彩色。リースはカーボントナー紙で下絵を描いて、コピックスケッチで彩色して四枚ともラミカにして贈呈したようなキリリクイラストの記憶があるかなぁ。

古のホームページより発掘したラミカを眺めながら、十四章のプレイ動画を観た宵だった。

ツイートを確認しようとその四枚のツイートが何故か消えており、再確認できなかった。

窓辺とお庭と教室棟の鉢植えに朝の灌水作業などを済ませて、如雨露に汲み置きのお水をためておこう。

ベルサガは二十周年おめでとうなんだねぇ。ラミカもベルサガは二十年前の発売当時にしこたまカラーイラストを描いて、ラミカにしていたので、ファイルケースを出して色々眺めていたけど、ベルサガのラミカはそれなりに残っていて、また追々投稿かなぁ。

二十年前のコピーだから結構褪色しちゃっているラミカや、ラミカ内部で変色しているジタンのラミカとかもあった。

これは生原稿だから裏面の特殊紙に何か付着したままラミネート加工したからだろうね。

お絵描き教室らしい一日をモーニングの時間帯からがっつり堪能している感じ。

けんじゃはベルウィックサーガとヴェスタリアサーガの支部をみていたら、原点に辿り着いて、とても安心するような落ち着く景色を支部からおそらく支部でこんなに安堵するような景色は今まで見れなかったかなと思い、その原点に気付いたのだった。

それでだろうか……リラックスしたのかスイマーが軽く心地よい感じにやってきて、ちょっと今日はゆっくり過ごした方が良いねとそんなこんなでお昼休みの灌水作業の時間帯になった。窓辺と教室棟の鉢植えにお昼休みの灌水作業などを済ませて、ちょっと今日はゆっくり休養日かなと……そんな感じ。

ところでサンタ・グラーフの忍者屋敷はステルス機能があり、ディート神父にもらった祝福の鍵のチカラでゆうしゃとけんじゃはここがモンマルトル通り一丁目にある忍者屋敷の入り口だと認識できるのだ。

例えばドローンを飛ばして屋上庭園のペントハウスもステルス機能で見えないため、偵察自体がほぼ不可能に近い忍者ならではの万全のサービス&セキュリティーなのだ。ちなみに擬似的なバーチャルな建物と空間だと思われており、そこは祝福の鍵を持たないと認識できないのだ。

御用から生まれたプロジェクトマッピングの一種だねとエーデルワイスの先生は言った。彩り空間としては忍者屋敷の敷地に人目に映るのは立派な五葉松が飾られているからだ。

今日は何故か予定通りに糸電話はゆうしゃとけんじゃはエーデルワイスの先生から渡されなくて、大絶賛シエスタ日和のシエスタ休憩の時間帯にサンタ・グラーフ自ら喫茶店エリアを訪れて、エーデルワイスの先生とカロル先生に準備万端?とたずねた。

ゆうしゃとけんじゃは三人とも今日はどうしちゃっているのだろうと不思議に思いたずねると、お座敷部屋の隣のふすまを開けてごらんとエーデルワイスの先生はふたりに言った。

ゆうしゃとけんじゃはお座敷部屋の隣のお座敷部屋に続いているのかなと思っていたふすまを開けると、ファーザークリスマス学園の喫茶店エリアの対戦ゲームのテーブル席を掘り炬燵のお座敷部屋にして和風にした感じのお座敷部屋となっていて、ゲームコインは共通だよとサンタ・グラーフに教えてもらい、ゆうしゃとけんじゃはお座敷部屋のテーブル席の対戦ゲームでテトリスを一時間だけ楽しむのだった。

テトリスを一時間遊んだ後、ゆうしゃとけんじゃはおなかがすいたので、エーデルワイスの先生はサーモンとほうれん草のホワイトクリームパスタとライチティーを作ってくれたので、それを食べて、お仕事帰りにマルクト広場で買い出しに出かけているカーチャンを待って、ゆうしゃとけんじゃはめんたいスナックをジャスミン茶といただいて、お座敷部屋でちょっとゴロゴロと……。

サンタ・グラーフは今日はお絵描き教室以上にお絵描きな一日ですわよ奥様とエーデルワイスの先生とカロル先生とオバチャン風の井戸端会議を楽しむのだった。

やがてカーチャンが帰宅して、プルコギ牛丼でもおゆうごはんに作るわよと言い、ゆうしゃとけんじゃはおゆうごはんに合わせるお茶は何が美味しさタイフーン級だろうかとあれこれ喫茶店エリアのお座敷部屋で考えていた。

ぉゃっにゆうしゃとけんじゃはカーチャンから大学いも風みたらし団子をもらい、ライチティーといただいて、喫茶店エリアでおゆうごはんのお茶は紅玉紅茶かなとそんなこんなでライチティーと紅玉紅茶を小鍋で煎れて、冷蔵庫で冷やしておこうねとなり、スペインの村の黄昏時が近づいていた。

おゆうごはんのプルコギ牛丼にスイカと冷や奴にほこりおよ?モロヘイヤを添えて紅玉紅茶とライチティーとジャスミン茶といただいて、ジエノゲストと泌尿器科とムコスタとロキソニンとピーエルと院長先生と神きゅんの神製薬のおくすりを服薬して、歯磨きして神きゅんのうがい薬でうがいして、陽は美しく暮れなずみ黄金色に染まる景色を眺めながら、けんじゃのお部屋にて一日を終えて眠りに就くのだった。

おやすみなさい良い夢をとおやすみ前の挨拶を交わして眠り支度して、二段ベッドで今日も一日楽しかったねなどと語らいつつもゆうしゃとけんじゃは夢まどろむのだった。

今宵はハーベストムーン。月光浴のはじまりだ。

***

エーデルワイス流モーニングのお素麺にりんごマーマレードトーストにジャスミン茶をいただいて、糸電話を渡されるいつものやつ。

サンタ・グラーフからで今週からまたモンマルトル通り一丁目の忍者屋敷のペントハウスのアトリエにきてねとのこと。

モンマルトル通り一丁目の忍者屋敷のペントハウスのアトリエでお絵描き教室。

サッカーしたりトロピカルドリンクをいただいたり、ガーデニングしたりお絵描きしたりした。

その後、喫茶店エリアで対戦ゲームの遊べるテーブル席が実装されていて、ゲームコインは共用だよとサンタ・グラーフから教わるゆうしゃとけんじゃなのだった。

***

【連日連夜疲れるので日記はおやすみ】

*てんつく病院七不思議のお月見パーリー*

9月8日(月)

【てんつく病院とハーベストムーン】

今日の日記はまた後日改めてかな。朝からものすごく眠いので。

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【てんつく病院七不思議】

桜田聖家族教会の礼拝堂で祭祀するとは……やはりディート神父のとっておきのおはらいで悪しきを祓い親神さまに助けていただくというお大仏さまの願仏の精神も相まって、仏に願いをローズサンデーの奇蹟なのだ。

けんじゃは産婦人科と泌尿器科の通院日でてんつく病院七不思議のパーリーを楽しんだ後、帰宅してローズサンデーのエンチャントをゲームコインで付与するというブリギッドのおまつり屋台の事を思い出していた。

ゆうしゃとけんじゃは星屑の日の出来事をかみしめながら、伊勢真珠湾の恵み六枚ぶち抜きおガチャを思いながら、蒼焔祭を楽しもうとしていた。

エースリーも蒼焔祭と一緒にログインしたら良さげ。

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エムペのみ更新。明日は日記を書けるかなぁ。最近無性に眠いね。

9月9日(火)

【救急の日】

二十年ぶり位にのぶ代版ドラえもんの幻聴がまたきこえだして連日疲労困憊。まあ隣の部屋から連日連夜垂れ流される糞キモアニメが続くとドラえもん案件の幻聴がまた聞こえるのも時間の問題だとはカーチャンに鬼滅の糞番組垂れ流しの時にメッセージを送ったが、自覚はないんだろうなぁ。

とにかく元凶ははっきりしていて隣の部屋から連日連夜垂れ流される糞キモアニメが原因なのは間違いないなという感じ。

ドラえもんの幻聴は就職が決まって働いていた時は聞こえているような記憶はなく、多分、退職してから半年間以内にはきこえだしておかしなことを言い出したので、のぶ代版ドラえもんの幻聴の苦痛に耐えきれず筆を折った。

呆然としながら放心状態で最後ののぶ代版ドラえもん最終回をみていたのをよく覚えている。

翌三月だった記憶があり、二十年前だ。四月に蒼炎と発売日が近いベルウィックサーガを、五月か六月かジパングを、やはり三本とも予約から購入。

六月か七月かその頃に高茶屋の三重中央医療センターに行ったらドラえもんの幻聴は統合失調症ですと診断されて、そんな訳ないと病院で泣いた記憶がある。

八月に駅前のクリニックでようやく実感が伴い、おくすりを服薬してまもなくドラえもんの幻聴は完全に消えて聞こえなくなったので、本当に丸二十年ぶりにドラえもんの幻聴がぶり返した。

やはりアニメが良くない。致命的なまでに。

数年前、ポケモンカードの二十五周年パックからしばらくポケモンカードを買ううちにコロコロの雑誌をポケモンカード関係で買ってドラえもんを読んだら脳が黄信号を即座に出してまともに読めなかった。

単行本の昔の漫画が集まったコンビニで見かけたドラえもんのペーパーバックを楽天ブックスで購入して読もうとしたら脳が狂乱状態に陥り、結局ドラえもんは幻聴が原因で完全に読めなくなった。

ただ二十年前におくすりを服薬して半年後位にはドラえもんの幻聴は聞こえなくなり、リハビリがてらまた漫画やイラストを描いても良いかもと筆を取ったけど、半年くらい絵を描かないうちに元の自分の絵は描けなくなり、それはホロヴィッツのようにおくすりを服薬しているからだと理解したが、元々よく描けていた事もあり、他者に説明してもまるで理解されず作画厨からは描けなくなった途端ボロクソ言われるようになった。

つまりそもそも処方箋で絵が荒れるようになってからは作画厨とはまるで会話が成立しなかった。

わずか半年位の間に元々描いていた絵は描けなくなり、色塗りも同じようにはいかず、リハビリがてら試行錯誤しながら原稿を描きためるようになった。

ただ処方箋でドラえもんの幻聴は二十年前に一度消えたが、また聞こえだしたのはやばいなんてものではない。はっきり言ってドラえもんの幻聴が聞こえるということは、ドラえもんそのものとの絶縁状態を意味して、大好きなドラえもんが凶悪な牙をむいたことには違いないからだ。

やがて漫画、アニメ、ゲームそのものを忌々しく思うようになり、こんなものに想像を絶するようなレベルの時間を割いたのを後悔するようになり、ガーデニングを再開して、それは確かな確信に至った。

またサッカーボールを買って、三十五年近くぶりにサッカーボールで毎日遊ぶようになり、子供時代の幸せな記憶に包まれた。

自然にふれてガーデニングをしたり、身体を適度に動かすことで基礎体力がここ二十年でガタガタに落ちて、それを少しでも取り戻すように心がけて日々を過ごしている。

てんつく病院の産婦人科と泌尿器科はその統合失調症の処方箋の副作用でホルモン異常が起きて、救急搬送されて二年間位経つのかな。

沈黙の艦隊はデシベルの問題を延々幻聴が聞こえたものだが、隣の部屋から連日連夜垂れ流される糞キモアニメでそれも再発している。

やがて自分の部屋で脳が病んでいったと強く思うようになり、あることがきっかけで子供部屋を開かずの間にして物置にしたから、子供部屋の本棚の本や漫画、のぶ代版ドラえもんの最初期のDVDボックス(まるがおのうたがエンディングの最初期の毎日放送していたアニメ)とかは触れないようになっている。

またそれが正しい判断だとも思う。

まあ本当にdアニメは糞の極み。害しかない。

今日も垂れ流しの糞キモアニメでストレスフルでドラえもんの幻聴が聞こえて疲れるので日記はおやすみ。

***

けんじゃはペンパルにお手紙を書く準備に入り、リトアニア土産の木彫り細工の蝶々とお花のコースター二枚とハレクラニ沖縄さんの織物のコースターを追加で一枚。

これでリトアニア土産の木彫り細工のコースター二枚とハレクラニ沖縄さんのコースター二枚を送る感じになり、ご家族揃ってでもいけそうなのだ。

各二種四枚のコースターがペアでお誕生日プレゼントかクリスマスプレゼントに送ることになりそうだからとしみじみ思えばしみじみと思ったゆうしゃとけんじゃはお手紙をしたためる支度をしてた。

グラフィーロの便箋にガラスペンでインクは何が良いかなと思いながら過ごす秋の虫の音色を聴きながら、シャレオツなセレナーデを楽しむのだ。

***

*藤子不二雄に敬意が足りなかった?*

【ダヨーンとシェーブック】

歌を歌うよ波音みたいにルルルル~

ボクのこころに海ができた~ラララ~

というわけでダヨーンとシェーブックの友達だからのネタが爆誕してしまいました★

ダヨーンとイヤミの友達だからね。友達だからね。

こんなんおそ松さん仕様ですわ。

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9月10日(水)

【リリアベルのお誕生日】

***

今日はリリアベルことリリィのお誕生日らしく、去年のシェルブールの雨傘のようなリリアベル商店街の宝石屋さんと駅前郵便局の記念切手の思い出からはやいもので一年が経とうとしていた。

ゆうしゃとけんじゃは神きゅんとシーブックとエーデルワイスの先生とカロル先生と過ごしたモンマルトル通りにある喫茶店の名残が残る教室で学んだ日々を思い出しては煌めくように美しい青春の日々を謳歌していた。

何か素敵な記念切手はないかなと、記念切手をまた数シート購入するのも良いのかもしれないね。

そんなお話を交わしつつ、ゆうしゃとけんじゃは愛情の実りのある貴重な日々を過ごしていた。

***

【ダヨーンとシェーブックの友達だから】


歌を歌うよ波音みたいにルルルル~

ボクのこころに海ができた~ラララ~


ダヨーンとイヤミの友達だからね。友達だからね。


***


シーブックとカミーユは竜の女王の夢世界にお呼ばれして何やら一緒に同じ楽しい夢をみていたみたいだ。

一夜明けて、カラス達の鳴き声がまるでフギンとムニンのようなニュアンスカラーの窓辺で、スミレのルイボスティーにシナモン・キャンディスを一匙加えて一緒にマグカップでフレンチトーストといただく……そのモーニングティーは穏やかな心景色でもあり、清廉な佇まいでもあり、ふたりのこころに友達だからのお歌を思い出させた。

窓辺と教室棟とお庭の鉢植えに朝の灌水作業などを済ませて、如雨露に汲み置きのお水をためて、ちょっと一緒にガーデニングをしたり、お庭を散策したりしながら、見事な紅葉を楽しんで、しあわせな秋の深まりを感じるベテランズ・デイのお誕生日を迎えた。

こうして一緒に楽しく過ごすようになってから、もうどのくらい経つのかな……そんなおはなしを交わしつつ、モーニングの時間帯をゆるりと過ごす。

そんな秋の深まりはたおやかで、清廉で、静謐なる禅の世界にも似た、穏やかなモーニングティータイムだった。

お庭のウッドデッキのテラス席に腰掛けて、グリューワインティーにオレンジ・キャンディスを一匙加えて、アーモンドとチョコレートのスペキュロスでほっと一息ついた。


***

笑ってる君は青空みたい

見てるとボクまで

微笑んでしまう

***


そんな昨夜みた夢世界での出来事の続きのようで、ふたりは友達だからのお歌を思い出すのだった。


***

ちがう色した

シャツ着ているけれど


おんなじ色の

夢をおいかけた

***


歌を歌うよ波音みたいにルルルル~

ボクのこころに海ができた~ラララ~


***


まさにそんな感じのニュアンスカラーのお庭にやわらかな朝陽がさしこめると……ふたりはグリューワインティーを注いだマグカップを手に取り、アーモンドとチョコレートのスペキュロスに手を伸ばす。

傍らにはたわわに実ったシャインマスカットとグレープフルーツとパッションフルーツのセパレートジュレにショコラケーキのレアン……煌めく六等星亭でふたりで選んで買った……カミーユのおばあちゃんのお友達のパティスリーで手に入れた御茶請けを置いて、ふたりでお誕生日ケーキやデザートを楽しむのだ。


しあわせなフィーカ……ガラスのティーポットで煎れたグリューワインティーを注ぎ足して、ムーミンの六十周年の茶器に黒糖を盛り付けて、黒糖やマンゴーのドライフルーツにちんすこうはショートブレッドに似ているねなどと会話が弾むのも、ごく自然で楽しいひとときなのだとおもう。


エーデルワイスの先生……ふたりはそんな名前で呼び親しんでいるカミーユの主治医がモーニングの手配をいろいろしてくれて、やはりエーデルワイスの先生と一緒にカロル先生と呼び親しんでいるエーデルワイスの先生の助手の先生が作ったお誕生日プレゼントが喫茶店エリアのお座敷部屋の隣のふすまをあけるとあるよと、ふたりはそんなお話を聞いて、喫茶店エリアのお座敷部屋の隣のふすまをあけると、掘りごたつのお座敷部屋があり、テーブルは対戦ゲームも楽しめるモニターになっていて、ふたりはテトリスを一時間だけ楽しんで、仲良くわいわいとゲームをした。


カロル先生が作ったお誕生日プレゼントはテトリスで遊べる対戦ゲーム席で、専用のゲームコインをコイン投入口に入れると画面が映し出される仕組みみたいだ。


ふたりはエーデルワイスの先生とカロル先生にお礼を言うと、テラス席から運んできたお茶と御茶請けを隣のお座敷部屋に置いて、しばらくエーデルワイス流学習法でお勉強をふたりの先生にみてもらった。


日々はたおやかで慈しみ深く神様への感謝の気持ちも絶えずに、彩り豊かな穏やかな日々を過ごしている。

とてもしあわせな日々で……み恵み豊かだ。


やわらかな木洩れ日がお座敷部屋の窓辺にさしこめる……ターナーの絵画のような美しいニュアンスカラーを帯びた景色はとても美しく感じて、感銘深い彩りを添える。


静けさにも似た、美しい清廉なる佇まいは喫茶店エリアの美的感覚でもあり、全体的にも和のニュアンスに通じる。


***


ボクたち本当は友達みたい


ボクたち本当に友達なんだ


いつもいつまでも

友達だからね


友達だからね


***


歌を歌うよ波音みたいにルルルル~


ボクのこころに海ができた~ラララ~


***


エーデルワイスの先生はウクレレを持って、友達だからを弾いた。


そこでシーブックとカミーユはハッとなり、お互いの顔を眺めた。

しあわせそうな表情で……しあわせなお誕生日パーリーを催してもらって、楽しく学び舎で日々を過ごす……。


恵み豊かな日々は、しあわせな日常そのもので……ふたりはエーデルワイスの先生とカロル先生にありがとうございますとお礼を言った。


***

ボクたち本当に友達みたい

ボクたち本当は友達なんだ


いつもいつまでも友達だからね

友達だからね

***

【バースデーメニュー】

本日のイレブンジス・ティーはハムチーズドーナツにたまごパンにチーズパンを市庁舎前マルクト広場の露天通りのベーカリーでおトクに買えたカミーユのおばあちゃんはホクホク顔で喫茶店エリアに戻ると、おばあちゃんはカリッとトースターで焼いて、みんなに切り分けて、ジャスミン茶と一緒にイレブンジスのフィーカを楽しんだ。

おゆうごはんはレバニラ炒めでも作ろうかしらとおばあちゃんは言い、カミーユとシーブックはおゆうごはんにフード・ペアリングするお茶は何が良いのかなと喫茶店エリアで考えていると、カロル先生は烏龍茶とか良いかもしれないですよと、中華料理だし良さそうだねとふたりは思って、烏龍茶を煎れる支度をしていた。

そして小鍋で烏龍茶を煎れて、あら熱をとり、冷蔵庫でおゆうごはんの時間まで冷まして冷やしておくことにしたのだった。

穏やかなホワイトユールの街並みが、ほんのりと午睡の時間に絶妙にマッチして、カミーユとシーブックは喫茶店エリアのお座敷部屋でゴロゴロタイムに突入するのだった。

おばあちゃんもちょっとゴロゴロタイムが必要なので、隣接するお座敷部屋で一息ついて、御茶請けを容器に移し替えようと、お茶菓子の袋がパンッと開封されて、容器に移し替える音がした。

おばあちゃんはカミーユとシーブックにフィロソフィア王国のソウルフードであるしるこサンドを渡してくれて、ふたりは花水木の紺碧の空のお茶缶にしるこサンドをしまうと、また小腹がすいたときにで食べるよと……そんなおはなしを交わしつつ、スペインの村があるホワイトユールのシエスタの時間帯はのどかに穏やかに過ぎゆくのだった。

カミーユのおじいちゃんもちょっとゴロゴロタイムに入り、カミーユのおじいちゃんは肺癌を患っており、よく咳き込みながら、隣のお座敷部屋で安静に過ごしている。

でも全体的にしあわせなその後だと……ふたりは思って、日々をたおやかに過ごしていた。

全体的にのどかで穏やかな日常生活を送っている。

おじいちゃんは肺の病気や糖尿病などの持病のおくすりの副作用で、ちょっと痴呆が入ってきているが、処方箋による致し方ない痴呆なので、おばあちゃんもヤレヤレと思いながら、でこぼこ夫婦の夫婦漫才をするのだった。

夫婦善哉を思い出すような……そんなジパングの法善寺というお寺に近い街並みを旅した事を思い出したカミーユは、アルションという素敵なサロン・ド・テに毎日、ここはお茶もランチもウマーなので、おおおばさんのお家で過ごした夏休みを思い出した。

カミーユのおおおばさんは、老後生活だが、好んで良く働いており、おおおばさんの口癖は働いていたら、スーパーマーケットでおトクな食べ物が、値引きシールの食べ物が買えるから、好きで働いているのよと言っていた。

そんなおはなしをおばあちゃんに話してから、おばあちゃんも老後生活はシルバーで働くようになり、おおおばさんのように時折重なって見える。

端的にのどかで隣のお座敷部屋から聞こえてくる昼下がりのバラエティー番組が楽しそうな雰囲気で、おばあちゃんとおじいちゃんはゆっくりテレビ番組を楽しんでいるみたいだ。

隣のお座敷部屋にいるカミーユとシーブックはエーデルワイスの先生とカロル先生にそれぞれおゆうごはんの時間帯までお勉強をみてもらうことになり、ゆっくりと堅実に学びを得るのだった。

穏やかな午後の教室棟の喫茶店エリアにあるお座敷部屋が何部屋かふすまで隣接した空間でお勉強をしたり、息抜きにゲームコインをもらって、一日一時間までテトリスをカロル先生が作った対戦ゲームのテーブル席で、ライチのトロピカルドリンクをテーブルに置いて、ふたりで仲良く楽しんだり、ゲームはゲームコインで時間が計れるので、きちんとプレイ時間を守って、健全なゲームの楽しみを健康的だねと思いながら、ゆったりと過ごした。

休憩時間にちょっと運動でもしようと思えば、カミーユとシーブックはふたりともサッカーが好きで得意なボール遊びなので、サッカーボールを使った体幹トレーニングをふたりで楽しみながら、身体を動かして、心身ともに比較的健康的な生活を送っているなぁとカミーユとシーブックはサッカーボールでトントン、ボール遊びを器用に楽しんで、スポーツの秋らしいカミーユのお誕生日だねとふたりは思って、ゆっくり過ごしていた。

端的に穏やかで、慈しみ深い……。

ふたりは桜田聖家族教会で分かち合いをしたり、礼拝堂でごミサにあずかったり、マリア館や司祭館でお勉強をしたり、そういう日々を過ごしているので、ちょっとおいのりをしたりして、ぼうけんのしょに記録したりしながら、桜田聖家族教会の地下核シェルターの事も思い出したりしながら、やはり端的にたおやかな生活様式だった。

こういう生活様式を勧めたのもエーデルワイスの先生とカロル先生が無理なくふたりに教えてくれて、カミーユとシーブックは午睡のフィーカを楽しみながら、リラックスして過ごして、日々の彩り、四季の移ろいをお庭から感じ取りながら、ガーデニングをしたり、お庭を散策したり、ローズ・ド・メやアップルローズはローズヒップがたわわに実り色づいていた。

美しいホワイトユールの街並みがふたりに良い精神性を育んでくれる。

そんなカミーユのお誕生日らしい一日はのどかにゆったりと穏やかに過ぎゆくのだった。

***

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【キューピー囲炉裏クッキング】

カミーユのおばあちゃんは喫茶店エリアの囲炉裏でポテトチップスを調理すると、カミーユとシーブックはおばあちゃんからポテトチップスをもらって、ジャスミン茶と一緒に【ぉゃっ】をいただいた。

のり塩で厚切りざくざく感が心地よいシエスタ休憩の時間帯もたけなわで、もうじき夕暮れ時が近づく……そんな三時のフィーカの時間帯なのだ。

お天気は晴れたり曇ったり、ちょっと風が出てきたなと感じる……、屋内に吹き込む通り風が爽やかで心地よい秋の良き一日なのだ。

カミーユとシーブックはお昼休みの灌水作業などを窓辺と教室棟の鉢植えなどのお手入れを済ませると、ああ……ずいぶんと心地よい爽やかな風が吹くようになったねと……そんなおはなしを交わしつつ、おゆうごはんはレバニラ炒めでも作ろうかしらとカミーユのおばあちゃんから聞いていたので、冷蔵庫で冷やしておいた阿里山の高山烏龍茶をレバニラ炒めとフード・ペアリングするお茶にキメていたので、もう少し作り置きしておこうとなった。

ムーミンの六十周年記念のティーポットに阿里山高山烏龍茶を水出しで煎れて、冷蔵庫で冷やしておく……その間にカミーユとシーブックはホワイトユールのホワイトビーチまでお散歩した。

美しい海岸に浜辺のコントラストがスペインの村のリゾートエリアであることを端的に物語っている。

青と白の美しいさざ波や澄んだ空に白い雲と海辺をふたりで仲良く歩いた。

サンダルにさらさらとこぼれ落ちる砂浜の砂が、ホワイトビーチの美しさに拍車をかける。

清らかな浜べりの海の家で海の幸の芳ばしい焼き音や磯の香りが混じり合って、夕暮れ時が近い……そんな団らんにも似た雰囲気を醸し出していた。

やはり海辺のリゾートなのだ。

そして夕暮れ時に喫茶店エリアに戻ると、カミーユとシーブックはおゆうごはんの時間になるまで、エーデルワイスの先生とカロル先生にお勉強をみてもらうことになり、ゆっくりとした黄昏時はとても美しく伸びやかに時計の針は進み……確かな学び舎の学習内容を一日を通して反復練習したかのような……そんな学生らしい一面を垣間見た。

青春って良いですねとカロル先生はやっぱり青春って良いですとエーデルワイスの先生と談笑しながら、お座敷部屋できっちりお勉強をしたり、スミレのルイボスティーやジャスミン茶で水分補給をしたりしながら……ゆるやかなハイティーを楽しむのだった。

カミーユのおばあちゃんはそろそろおゆうごはんの支度でもしようかしらねとお座敷部屋から出て、隣のお座敷部屋にはおくすりの副作用で痴呆が入ってしまっているおじいちゃんがポツンと取り残された。

取り残されちゃったの~とおじいちゃんは夕方のニュース番組を観ながら独り言を言っている。

カミーユとシーブックはヤレヤレ、おばあちゃんも大変だなと思いつつ、働き者のおばあちゃんは喫茶店エリアの台所に行き、レバニラ炒めでも作ろうかしらと言っていたので、ふたりは冷蔵庫の阿里山高山烏龍茶の抽出具合でも確かめようと、冷蔵庫に向かった。

冷蔵庫からムーミンの六十周年記念のティーポットを取り出して、軽くスプーンでひとかきして、シーブックとカミーユのマグカップに注いで、ちょうど良さげな抽出具合で、ティーポットにお水を注いで、二番煎じを一晩くらいかけてゆっくり抽出かなぁと……そんな会話を喫茶店エリアで交わしつつ、再度ムーミンのティーポットを冷蔵庫にしまうと、おばあちゃんもレバニラ炒めとか調理していてごま油の良いかおりが漂う中、夕暮れ時のホワイトユールの街並みがはちみつ色に染まる……そんな美しい景色をふたりで窓辺から眺めていた。

やがてカミーユのおばあちゃんの調理が終わり、おゆうごはんは霜降りみたいなレバニラ丼に杏仁豆腐にシャインマスカットにハイマウンテン・ウーロンティーをいただいて、歯磨きして、神きゅんのうがい薬でうがいして、いつものおくすりを服薬して、カミーユとシーブックの相部屋で一日を終えて、眠りに就くのだった。

おやすみなさい……良いゆめをとおやすみ前の挨拶を交わして眠り支度をしながら、二段ベッドで今日も一日楽しかったねなどと語らいつつも、カミーユとシーブックは夢まどろむのだった。

ホワイトユールの街並みがはちみつ色に染まる美しい景色を眺めながら……。

今日はカミーユのお誕生日……今宵煌めく六等星のように月夜にみる夢はどんな夢なのだろう。

それはきっとカミーユとシーブックが今日みた夢世界の彩りのように優しく穏やかで美しい……そんなトロイメライのような子供の情景なのだろう。

カミーユとシーブックはおゆうごはんの食器を片付けて、おばあちゃんから梅しそワカメのおにぎりをもらって、冷蔵庫にしまい、眠り支度をしながら、おやすみ前の楽しい語らいをたしなみつつ……月明かりの窓辺に射し込む月の光がまた格別に美しく、秋の夜長に心地よい潮騒にスズノヤ寺院の鐘の音が重なり多重奏のようで、それはとてもリラクゼーション効果の高い寝心地だった。

【眠りの精は今宵しも】

ミスターサンドマンの夜はビーバームーンで……月明かりにプロムの夢をみたシーブックとカミーユは月夜のワルツを踊る……。

幻想的で美しい一週間を過ごした。


カミーユのお誕生日の夜の夢はそんなビーバームーンからプロムまでの一週間の夢で……秋の虫の音色が、音楽隊のように艶やかなメロディーをしっとりと歌いあげるのだった。


メイド・アタイアを着て、ユルングに騎乗した月の女神がまるで神話の銀の馬車のようでもあり、月夜にひときわ輝く……。

月の女神はカミーユとシーブックにそれぞれギフトラッピングされたギフトボックスをくれた。


「メイド姫からの贈り物なんて洒落ていますね」

カミーユは月の女神にそういうとシーブックと一緒に御礼を言った。


月の女神は優しく抱擁して、「お誕生日プレゼントです。サンタクロースのようでしょう」と優美にはにかんで、月夜を銀の馬車……ユルングは銀の馬車に姿を変えて、星空を舞うのだった。


月明かりのダンスはまるでプロムのように甘美で雅やかな舞踏会で……。


ふたりは月の女神のお城でミッドナイト・ハイティーを楽しんだ。

月の女神はメイド・アタイアを着ていたのはこのためで、ベラベッカ・アルザシオンにグリューワインティーにオレンジ・キャンディスを一匙加えて……楽しくお茶会を月明かりに楽しむのだった。


満月を象徴する月の女神はお誕生日プレゼントは気に入っていただけるかしらとギフトボックスのおはなしをしたので、カミーユとシーブックはネイビーブルーのギフトラッピングの黄バラとブルースターの花飾りのついた留め金をはずした。

中にはそれぞれ小箱が入っていて、それは緩衝材の美しい和紙に包まれていた。

小箱を開けると、それははちみつをイメージさせるようなペアリングでシルバーリングの内側にはカミーユのお誕生石であるシトリンが刻印されており、ふたりは指輪をはめた。

指輪のサイズもぴったりで……まるで蜜月のような洒落たペアリングだった。

シーブックとカミーユはそれをとても気に入って、月の女神に感謝の気持ちを述べた。

月の女神は優しくはにかんで、いつまでも仲良くねと言って、ふたりはそこで目が覚めた。

「夢だったのかな?」

カミーユとシーブックは二段ベッドでそれぞれ目を覚まして、「ペアリングは?」となり、手指をみると、ペアリングは身に付けていた。

「まるでスノーマンのアニメ映画のようだったね」

カミーユとシーブックは昔観たアニメ映画を思い出した。

月明かりの夜空をお散歩して……端的にそれはある種のシナジーさえ感じるのだった。

「とても美しい夢を見たね」

ふたり一緒にみた夢世界での出来事はとても美しくて……甘く優美だったのだと思う。


***

カミーユとシーブックの相部屋でおばあちゃんにもらった梅しそワカメのおにぎりを阿里山のハイマウンテン・ウーロンティーといただいて、ふたりは夜食を食べると、秋の虫の音色が心地よい夜風にあたり……セレナーデが聞こえた。

セレナーデは白鳥の歌だったかな……シューベルトの……なんておはなしを交わしているとドビュッシーの月の光にメロディーは綺麗につながり、誰か演奏しているんだね。

このご近所でと……モンマルトル通りから聞こえる美しい調べに耳を澄ますのだった。

甘く……でもどこか切ない美しい音色……繊細なメロディーから紐解くと、そんな感じかなぁなんて会話を交わして、阿里山高山烏龍茶をいただいて、まったりとした秋の夜長は美しく過ぎゆくのだった。


月明かりに照らされて、星詠みの天体航法……【celestial navigation】という感じの銀の馬車に乗って月明かりのお茶会を楽しんだ美しくも神々しいゆめ……。


ふたりが一緒にみた、その夢見はとても素晴らしく甘美で楽しく……シーブックはカミーユにこう言った。


「お誕生日おめでとう」と。


カミーユはこう返した。

「一緒に居れて嬉しいかな……」

そんな風に照れ笑いをしながら、頬をポリポリと掻いた。


「こうして一緒に過ごす日々はとても楽しい」


ふたりはそんな風に思うのだった。

美しいセレナーデと月の光のピアノの音色が聞こえる寝室で……。


***


秋の虫の音色にピアノの音色が重なって、とても美しい音色に耳を傾ける……。

たおやかに美しく……形容する言葉があるならば、きっとそんな感じのこころ落ち着く美しいメロディー……。


***


ふたりはそんな会話を交わしては、それぞれにまた眠りに就く……落ち着いた秋の深まりの音色に耳を澄ましながら……待降節ももうすぐで……ファーザークリスマス学園のクリスマス・マーケットの開催も近い……そんな季節に生まれたカミーユのお誕生日をお祝いする……。


美しいきらめき……あまたのメロディー……。

それは夢のかけらなのだろう。


***


ビーバームーンかぁ……綺麗なお誕生日だよね。

満月の女神にお誕生日プレゼントももらえてしあわせなお誕生日だった。

そんな風に思いながら……再び夢まどろむのだった。

***



9月11日(木)

【メイド姫は満月の女神?】

そして夜が明けたので、カミーユとシーブックは窓辺とお庭と教室棟の鉢植えに朝の灌水作業などを済ませて、如雨露に汲み置きのお水をためた。

汲み置きのお水をためた如雨露で教室棟のお昼休みの灌水作業と、明日の朝の灌水作業が教室棟の鉢植えなら二回分あり、また如雨露に汲み置きのお水をためるのは、明日の朝になるかな……。

降雨量が少ないので、節水気味にお水を使って水やりをしている。

そしてジャスミン茶をムーミンのティーポットで煎れて、冷蔵庫で冷やしておこうと思って、喫茶店エリアの朝陽のさしこめるテーブル席に、昨夜、カミーユとシーブックが夢で見た満月の女神にそっくりなメイド・アタイアでミラージュ・プリズムされた衣装を着た女の子がいた。

シーブックはあれ?どこかで……と記憶の糸をたどり、そうだ九年前に作った新式を買ってくれた子だと、シーブックの記憶の中でその子の姿が一致した。

カミーユはもしかして昨夜の夢はそれでなのかなと不思議に思った。

エーデルワイスの先生はどうしたんだい?とシーブックに訊ねて、シーブックは九年前の話をした。

ああ、新式を作ったのはシーブックみたいだね。

新式装備には作ったプレイヤーの名前が表示されるので、メイド姫のミラージュ・プリズムに換装されている元々の装備をアナライズすると、製作者は確かにシーブック・アノーとアルファベットで表示されていた。

カロル先生はこの子、シーブックのパラレル夢世界の子にそっくりでしょう。目鼻立ちがそっくりで最初双子かなと思ったんですと可愛らしく微笑んだ。

シーブックは記憶の糸をたどり……ああ……そもそも今、シーブックの名前に変えてはいるんですが、元々の自分にそっくりですね。

そして事情があって、倒れていた時にずっと助けてくれていた女の子ですよと考えがまとまり、名前も去年……そうだサマークリスマス本で去年のカミーユお誕生日本のページに書かれていて、けんじゃが描いたこの子の名前の発音を聞いたんだった。

【エリーザベト・エーデルヴァイス】

厳密にはその名義のプレイヤーが正しいですよとカロル先生はシーブックに教えた。

エーデルワイスの先生は神店舗のい・ろ・は・す討滅戦の話は噂には聞いたんだけどね。

ちょうど神店舗がリリアベル商店街の近くに出来てまもなくい・ろ・は・す討滅戦がはじまったんだよね?

シーブックはその通りです。九年前の春頃ですねと答えて、エリーザベト?ときょとんとなり、エリーザベトだからベト液さんとか呼ばれたりするわよとエリーザベトという名前の女の子は初めて口をきいた。

エーデルワイスの先生は親しい友達はリーザって愛称でこの子を呼ぶから、ベト液さんは面白いけど、まあリーザって呼ぶといいと思うんですねぇとニカッとお日さまスマイルで笑った。

カミーユのおばあちゃんは何やら日ごろよく働きすぎなのか、お座敷部屋で休んでおり、おじいちゃんがお座敷部屋から出てきて、用事に出かけた際におばあちゃんがよく眠っているのが見えたので、起こさないで、モーニングももうちょっとあとでも良さそうだねとエーデルワイスの先生はそんな風に言った。

お蕎麦やきしめんを茹でて作ってものびるからねと一言付け加えて。

お蕎麦やきしめんをジャスミン茶やハイマウンテン・ウーロンティーといただいたら美味しそうだねとカロル先生とそんな会話を交わしている喫茶店エリアのエーデルワイス流モーニングはちょっと今日はゆっくり作ろうとおはなしを結んだ。

そしてエーデルワイス流学習法で朝活をしたりして、休憩時間にはサッカーボールを使った体幹トレーニングをしたりして、喫茶店エリアで水分補給をしながら、おにぎりとハイマウンテン・ウーロンティーでも全然腹持ちが良いねと、昨夜おばあちゃんがくれた梅しそワカメのおにぎりを阿里山高山烏龍茶と一緒にいただいたモーニング・ティータイムはこれはこれで素晴らしいフード・ペアリングなんですねぇとエーデルワイスの先生はニカッと笑うのだった。

朝のニュース番組をゆっくり眺めながら……。

イレブンジス・ティーはマルクト広場でパンでも買い出しで買えたらいいねとなり、イレブンジス・ティーはライチティーとか美味しそうで、ジャスミン茶とライチティーのオーラルケアの相乗効果が期待できますねとカロル先生は優しく微笑んだ。

全体的にニュアンスカラーよりのはちみつ色の朝陽が優しげなモンマルトル通りの喫茶店の名残が残る教室で、今日もエーデルワイスの先生とカロル先生はお勉強を子どもたちに教えている。

ここはスペインの村のホワイトユールにあるモンマルトル通り……ラバンディン城趾は高台にあり、市庁舎前マルクト広場へと続く露天通りが印象的な美しい街並みを楽しめる城下町だ。

昔ながらの城下町で、豪商の街でもある。

三井家発祥の地であり、シーブックにはゆかりがあるのだった。

***

【家庭菜園の花山椒の佃煮】

メイド姫は家庭菜園の花山椒の佃煮を冷凍しておいたのを、喫茶店エリアのクエスト・カウンターにギルド納品して、報酬を得ると、おばあちゃんに代わって、調理師スキルで手際よくお蕎麦を調理して薬味はおネギに家庭菜園の花山椒の佃煮を添えて、ジャスミン茶と阿里山のハイマウンテン・ウーロンティーを煎れて、本日のエーデルワイス流モーニングはメイド姫のめしバフ効果がフルで焚かれて完璧なんですねぇとエーデルワイスの先生やカロル先生……それにカミーユやシーブック達は舌鼓をうち、やはり花山椒はデキる子と褒めちぎるのだった。

リーヴ納品はいかがでしょうかとメイド姫は訊ねて、エーデルワイスの先生はそれもついでにお願いしちゃうんですねぇとニヤソと笑って場を憩いのくつろぎの場へと変えていく。

メイド姫の技能は確かなもので、調理師スキルひとつとってもそつなく丁寧にこなすプロフェッショナルといった所かな。

そんな会話をシーブックとカミーユはカロル先生とおはなししていて、今日のマルクト広場の買い出しが楽しみになってきたわねとカミーユのおばあちゃんは付き添いでメイド姫をパーティ・メンバーに加入してもらって、エーデルワイスの先生はこれから毎日でもお願いしちゃうんですねぇと笑って答えた。

カミーユは食後に朝食後に飲むいつものおくすりを服薬すると、イレブンジス・ティーのフィーカはライチティーにするんだっけ?と隣のシーブックに訊ねると、ウン、カロル先生も太鼓判をおしていたし、イレブンジス・ティーはライチティーがいいかなと、カミーユと会話したりしながら、ガラスのティーポットでライチティーを煎れて、冷蔵庫で冷やしておこうと思って冷蔵庫の扉を開けると、冷蔵庫にはメイド姫が納品したちょっとこじゃれたものがいくつか入っていた。

カミーユとシーブックはこれは頼もしいと思ったとかなんとか。

***

今日はお庭の石畳も雨露に濡れてしっとりとしたニュアンスカラーよりのお天気で……カミーユとシーブックのサッカーボールはサンタ・グラーフが雨に弱いとか言っていたので、ガレージでトントンとハンドリングしたりしながら、手足をうまく動かして、サッカーボールで基礎体力の維持につとめた。

サッカーボールで遊んだり、適度に運動したあとは、喫茶店エリアできちんと水分補給をしながら、ちょっとスポーティーに過ごすモーニングの時間帯はとても落ち着いていて、好い雰囲気でもあり、楽しく過ごしていた。

***

阿里山のハイマウンテン・ウーロンティーはとても美味しく水分補給が出来て、ジャスミン茶やライチティーはオーラルケアにとても良いので、毎日煎れていただくようにしている。

ライチティーはなんて言うのか歯茎がキュッとしまる感じが、とても健康的なオーラルケアでオススメなんですねぇとエーデルワイスの先生は具体的に薬効を説明してくれた。

確かに最近、口腔内が清潔にキープされているような感じはしていたけど、ライチティーとジャスミン茶のシナジー効果だったんだねと、カミーユとシーブックは体感を述べた。

ちょっと最近、近ごろは健康的な生活をしている。

カミーユはちょっと体重が落ちて、フェザー級の体重の範囲内で一日ぐるぐるしている感じだし、ちょっと運動不足かもと思って購入したサッカーボールは三球あり、あとはお高いサッカーボールは未使用だ。

手触り感などの肌触りがすべすべさらさらヴェルヴェットに似た質感のサッカーボールで、これならヘディングしても安全なように今はよく考えてサッカーボールが作られているものなんだねと感動しきりに毎日サッカーボールを使った体幹トレーニングをメインに運動不足を解消し、さらさらの汗がかけるようになって驚いたカミーユとシーブックは「さすがにこればかりは予想外のサプライズだったなぁ」などと思いながら、日々を健康的に過ごせるようになるまで、カミーユの体調は回復基調だった。

こういった体幹トレーニングや無理なく、ケガもあまり気にならないような上手なボール遊びを学ぶようになってひと夏が過ぎて、秋の訪れとスポーツの秋らしい日々を過ごせるようになって良かったとしみじみ思ったふたりは喫茶店エリアに入ると、イレブンジス・ティーの時間帯までエーデルワイスの先生とカロル先生にお勉強をみてもらいながら、学生の本分を再びかいま見た感じがしますと先生たちにお礼を言った。

ちょっとしっかりとお勉強した後は一日一時間だけお座敷部屋の掘りごたつ席の対戦ゲームのテーブル席にふたりで腰掛けて、テトリスを仲良く遊んだり、テーブルの上に置いてもらうライチのトロピカル・ドリンクをいただいたりしながら、イレブンジスのフィーカの時間帯までゆっくりと過ごすふたりに、喫茶店エリアで食器をふきながらふたりの先生は仲良く雑談しながら、今日も子どもたちに学びの楽しさを教えているのだった。

【ハンドリング】

サッカーボールを使ってハンドリングと書くと不穏なニュアンスがあるが、カミーユとシーブックはサッカーボールを使ってバスケットボールみたいなハンドリング遊びをしていただけなのだ。

ただサッカーボールでハンドリング、バスケットボールでハンドリング……サッカーボールは確かにバスケットボールのような使い勝手のよさがウリだが、ハンドリングと書くと破壊力ハンパない。

とっさの行動だったが、落ち着いて文章を読み返すと【???】となるのだ。

シーブックはバスケットボールが得意だったので、サッカーボールでハンドリングしちゃったわけだ。字面が強いのだ。字面が……。

喫茶店エリアでジャスミン茶と阿里山のハイマウンテン・ウーロンティーをいただいたりしながら、エーデルワイスの先生とカロル先生はあっあっあっ……そろそろお昼休みの灌水作業の時間帯なんですねぇと言われて気付いたらイレブンジス前で……カミーユとシーブックは気を取り直して、窓辺と教室棟の鉢植えにお昼休みの灌水作業など済ませて、如雨露にあと半分くらい汲み置きのお水が残っているので、やはり明日の朝の教室棟の鉢植えに灌水作業をしてから、如雨露にお水をためてお庭の鉢植えに灌水作業をしてから、如雨露に汲み置きのお水を満タンにしておけば超★節水なのねと……しみじみ思えばしみじみと感じたイレブンジスだった。

上空を通過する航空機群を見上げながら、喫茶店エリアでジャスミン茶と阿里山高山烏龍茶をいただいて、水分補給した。

何気に蒸し暑い……ところでカミーユとシーブックは昨日は確かにカミーユのお誕生日だったが、一晩明けたらタイムリープしており、今日はドッキドキ★トム・クランシー案件の日らしい。

ということはまたカミーユのお誕生日がくるのではないか?

ドッキドキのワックワクである。

ところでイレブンジスを過ぎてもカミーユのおばあちゃんとメイド姫は市庁舎前マルクト広場の露天通りからまだ戻ってきてはおらず、よほどの掘り出し物でもあるのだろうか?

乞うご期待である。

ところでカミーユとシーブックは市庁舎前マルクト広場から帰ってきたおばあちゃんとメイド姫がいつの間にかイレブンジス・ティーのピザパンとホイップクリームとカスタードクリームのサンドイッチとサラダにライチティーをマグカップに注いで、お座敷部屋に配膳されていたので、それを食べてお片付けをして、おばあちゃんとメイド姫におゆうごはんは油淋鶏か焼きうどんのどちらが食べたいのかしらと訊ねられては、油淋鶏だと阿里山のハイマウンテン・ウーロンティーが最高にウマーな予感がするので……とりあえず油淋鶏をリクエストしておいて、おゆうごはんにフード・ペアリングさせるお茶はもう阿里山高山烏龍茶しかないねとなり、小鍋で煎れて、あら熱をとり、冷蔵庫でおゆうごはんの時間帯まで冷ましておこうねとなるのだ。

そうして願仏オンラインは今日も平和だった。

仏に願いを願仏オンラインなのだ。ガレージにはエジンベアッガイが鎮座している。

機体メンテナンスの整備士さん達の定期メンテナンスの賜物なのだ。

あれこれしているとカミーユのおばあちゃんがシルバーのお仕事に出かけて、エーデルワイスの先生とカロル先生とメイド姫はカミーユのおばあちゃんは本当に働き者だといういつもの論調になり、カミーユはおおおばさんのおはなしをしたら、三人とも納得して大阪のオカンの鑑だなぁというおおおばさんの偉大さを知った……そんなスペインの村のシエスタ休憩の時間帯になり、カミーユはまだまだ病み上がりだから無理しちゃダメだよとなり、カミーユとシーブックもお座敷部屋でちょっとゴロゴロタイムに突入するのだった。

所でカミーユとシーブックは不思議に思っていたのだが、ゆうしゃとけんじゃとカーチャンとトーチャンはどこに行ってしまったのか全然会えないねと喫茶店エリアで話していると、ゆうしゃとけんじゃ達はビギナーサーバーにいるから、たこタンサーバーにいるカミーユとシーブックは物理的にサーバーが変わってから会えないだけなのでは?と答えた。

何でもサーバーごとに喫茶店エリアとかマルクト広場とか全部別々でエーデルワイスの先生とカロル先生もサーバーごとに別々に配置されているからとのことで、ああ……それでなんだとちょっとしんみりしていたら、ビギナーをゆうしゃとけんじゃが卒業する頃にはたこタンサーバーを選ぶようにビギナーサーバーのエーデルワイスの先生とカロル先生に伝えておくよ。

ああそうそう例外はあってね、ファーザークリスマス学園だけ全鯖共通の接続エリアなんだよ。

ファーザークリスマス学園に通うタイミングが四人とも合えばあえるとは思うよ。神きゅんはその辺の話はシーブックにまだ教えてないのねとエーデルワイスの先生は不思議に思った。

カロル先生はシーブックとカミーユがビギナーを卒業してビギナーサーバーから別のサーバーである【たこタンサーバー】を選択したから多分エリアが別れちゃったんですねと説明した。

おそらく今年の年始でお正月が明けたあたりで離れ離れになったのが理解できなくて、けんじゃのアニマが暴走しちゃったのかも……多分だけど、大元の原因はそれだと思いますと付け加えて説明した。

カミーユとシーブックはその時に【たこタンサーバー】を選択してチュートリアルをクリアしちゃった感があるんですねぇとエーデルワイスの先生はその時の状況を把握するのだった。

メイド姫は昨夜の夢世界でシーブックとカミーユがもらったペアリングがそのゆうしゃとけんじゃの加護の御守りですよと言い出したので、カミーユとシーブックはどういう意味なのか詳しく訊ねると、何でもはじまりの地【魔法の愛らんど】でサンタ・グラーフとその想い人がクリスマスプレゼントにペアリングを贈りたいとサンタ・グラーフが言ったけど、運命はなかなかうまくいかないですね。結局違うものをクリスマスプレゼントにプレゼント交換して、二人ともそれを大切に持っているみたいです。

そこからたまたまめぐりあえたのがカミーユとシーブックが装備しているペアリングです。

それはゆうしゃとけんじゃが考えて考えて、お互いのお誕生日に買って、仲間に渡そうとしたクリスマスプレゼントなのですよ。

だからゆうしゃとけんじゃの想いがつまっていて……多分そのペアリングを装備している時に神さまが導いてくださるのではないでしょうかとメイド姫はカミーユとシーブックに夢世界で満月の女神にもらったペアリングの説明をした。

カミーユとシーブックはへぇ……ゆうしゃとけんじゃなりに思いやりは伝わったよと言うと、教えてくれてサンキュなと鼻を撫でてへへっとシーブックは笑った。

まるで三井くんがしそうな仕草だ。シーブックにしては珍しいねとエーデルワイスの先生はニッコリとはにかんだ。

シーブックなら心当たりあるんじゃないですか?

おそらく別のサーバーでカレー閣下がそんな仕草をしたのが、ニュータイプ特性で感じ取ったとか……カレルレンならあり得ますよとシーブックに伝えたカロル先生だった。

案外それは有り得るかもとシーブックは思ったとかなんとか。

ニュータイプってフシギダネもしかして……新タイプとカミーユは思った。

シーブックは知らぬ間にはりつめていたこころの緊張が「何だそういうことだったのか」と理解すると急に力が抜けてきて、ちょっと横になってくると言ってお座敷部屋に行きゴロゴロしていた。

カロル先生はああこういうの理解していて神きゅんはそっとしてあげていたのかもとカミーユに伝えたら、神きゅんはファーザークリスマス学園に研究室持ってるんでしょう。いろいろ情報がはやそうですねといたずらめいて笑った。

エーデルワイスの先生は案外そういうことなのかもね。ツーと言えばカーとも言うからねとカミーユに話して、幕僚長は全サーバーに個別にいらっしゃるのですかと真面目な話をした。

エーデルワイスの先生は幕僚長はヴェルオリ爺さんからエーデルワイスの先生まで色々いるねと答えると、カミーユは一枚岩ではいかないですねと急にお仕事モードになり、エーデルワイスの先生はカミーユはちょっと無理しすぎたからぶっ倒れたんだよ。そのお仕事モードはもう忘れなさいと優しく諭した。

子供の心を失うところだったのかもしれないし……とエーデルワイスの先生はおはなしを続ける。まあこんな話はやはりよくない。

黒ずくめのお薬屋さんのお薬飲んだらカミーユに戻って混ざった感じはするんだよね。

ちょっとは自分の身体も大事にしないといけないんですねぇとエーデルワイスの先生は言って、案外ヴェルオリ爺さんじゃなくてエーデルワイスの先生にマッチングしたのも必然的ですらあるよ。先生お医者さんでもあるからカミーユの面倒は診やすいしと結んで、ちょっと子供でいる時間ってゲームみたいなものでしか取り戻せないのかもしんないと言った。

カミーユはウーンと言って首を素直に縦には振らなかった。

カロル先生は大丈夫ですよ。この【たこタンサーバー】にいたらいつか自分自身の子供心にたどり着けますよと言う。

そしてカロル先生はカミーユの手を取って、大丈夫ですよと可愛らしく微笑んだ。

カミーユもそんな可愛らしい笑い方は出来ないので天才的ですねとくすりと笑った。

カミーユのおばあちゃんがやがてシルバーのお仕事から帰ってきて、喫茶店エリアで擂り胡麻だんごにライチティーでちょっとみんなでヌン活モードに入り、まったりとした午後の大絶賛シエスタ日和のシエスタ休憩の時間帯はなごやかで微笑ましいカミーユのお家の原風景のようで、流石のカミーユもおばあちゃんには甘かった。

これはこれで面白いパラレル夢世界の産物なんですねぇとエーデルワイスの先生は青空スマイルでニカッと笑うのだった。

喫茶店の名残の残る教室で……。

***

カミーユはシエスタ休憩の時間帯に体重計に乗ると五十七キロで、朝は五十六キロの昼は五十七キロでおゆうごはんを食べたら五十八キロのフェザー級の体重の範囲内を相変わらずぐるぐるしている。

たまに朝五十五キロ位の日もあるので、だいたいいつもフェザー級が理想体重なのでは?とも思った。

おゆうごはんは油淋鶏にサラダに白米に杏仁豆腐にシャインマスカットと冷や奴にもずく酢を添えて、阿里山高山烏龍茶といただいて、いつものお薬を服薬して、歯磨きして神きゅんのうがい薬でうがいして、陽は美しく暮れなずみニュアンスカラーみのあるお庭の景色を眺めながら、カミーユとシーブックの相部屋にて一日を終えて眠りに就くのだった。

おやすみなさい良い夢をとおやすみ前の挨拶を交わして眠り支度をしながら、二段ベッドで今日も一日楽しかったねなどと語らいつつもカミーユとシーブックは夢まどろむのだった。

たこタンサーバーである【フライ級】のチャンプが住まうとされる、【迷惑かけてありがとう鯖】との座右の銘がたこタンサーバーのサーバールームの掛け軸にはかかっている。

そうポケモンボクシングジムに通ったカミーユとシーブックは自然とエビワラ会長のイメージから【たこタンサーバー】を何となく選択してビギナーサーバーを卒業してしまいチュートリアルは終えた状態にあるらしいのだ。

雷鳴轟く夕暮れ前に、カミーユとシーブックはゆうしゃとけんじゃの話をしながら、エーデルワイスの先生によるとジェリーの指輪とスヌーピーの嵐の夜のような夢をけんじゃは見たらしいと……そんな会話を交わしながら眠りに就いたのだった。

まるでリムサ・ロミンサにどことなく似たスペインの村のホワイトユールの街並みが夜の景色へと移り変わるような……そんな少し不思議なくつろぎの時間帯だった。

***




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