幕末の下関を舞台に、艶やかな水死体の謎と歴史の激動が絡み合う時代ミステリーが鮮烈に立ち上がる。無実を疑われたトミと杢助爺さんの凸凹コンビが、混乱の時代を生き抜きながら真相へ迫る姿が味わい深い。浮世絵に隠された“風物詩の秘密”が物語を一気に深化させる、歴史情緒とサスペンスが見事に融合した一作です。