第2話 年少ひまわり組の白咲由希

―入園式。

「こえがよーちえん!たのしそにゃ!」

わたしは、白咲由希。

ちょうちょよーちえんの、年少ひまわり組だよ!

なんかいつもことばのあとににゃ!がつくんだ!

「ほら、写真撮るからな。看板の近くに立って!」

「は~い!」

カシャッ。

「うん、いい写真が撮れた。」

とてとてっ

おとうさんのそのことばをきいて、思わずよーちえんのなかにはしっていっちゃった。

「こら、由希、まちなさーい!」

そういうおかあさんは、にこにこだ。

さっそく、おなじひまわり組のひとを見つけた。

ひまわり組の人は、くばられたひまわりのかみかざりをつけるの!ひまわりぐみは、おとこのこがいないからなんだって!

「こ、こんにちは。わたし、ひまわり組のしらちゃきゆきだよ。よろしくおねがいしますにゃ!」

「わたし、ひまわり組のくるみざわここな!よろしくね!」

「うん…っ。よろしくね、ここにゃちゃん。」

ここなちゃんは、とってもかわいい。さらさらした黒髪ロングに、きらきらのアメジスト色の大きな目。

わたしは、うすいピンクの髪に水色の目なんだ♪お気に入りだけど、ほかの人は茶色とか黒い髪だから、ほかの人とちがって、ちょっとじろじろみられて、してるきがするの。

「ひまわり組さーん!こっちだよ!」

「あ、ゆきちゃん、よばれてるね。いこっ!」

「うん!いこう、ここなちゃん!」

いいおともだちができた!ずうっと、なかよくしたいな!

「あ…えぇっと…ど、どこにいけばいいのかな」

「ねえ、ここなちゃん、こまっているひとがいる。おなじひまわり組だし、たすけてあげよう」

「そうね、はなしかけてみよ!」

あのこ、だいじょうぶかな。みちにまよっちゃたのかな?

「ねぇねぇ、どうしたの?」

「あ…道に迷っちゃって。どうすればいいかな」

「同じクラスだから、いっしょにいこーよ!」

「うん…っ!ありがとう」

そして、ひまわり組の列についた。

「ねえ、お名前なんていうの?」

「わたし、のわ。なかよく…してくれる?」

はずかしがりやさんなのかな?

「うん!もちろん!」

そんなはなしをしていると、

「こら。そこの三人、静かにしてね!」

おこられちゃった。

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吸血姫異世界配信者 結羽姫 まかろん @makaron2025masyumaro

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