第2章 2話 学生生活
梓は、猛勉強の末…
兄と同じ小学校に合格した。
面接もすごく大変だった…
父と母は、慣れっこで面接慣れしているけど…
梓は、時々汚い言葉が出てしまい怒られていたから…
家庭教師の先生と猛練習した。
そのかいもあって…合格できた。
こればっかりは、過去の記憶が邪魔をしたのかもしれない。
入学式…
父と母が来てくれた…
父は外面がいい…
学校は、すごく広い…
梓は、すごく広い世界に来たような気がした…
梓の全く知らない世界…
これから、また新しい世界が始まる…
新しい友達も沢山…できるかな…
1年生のクラスに行ってみると…
1人だけ輝いている人がいた…
―――前世の誰かだな…
―――もしかしたら、元かも…
その人に近付いてみた。
そして正面に回ると…
その人は…
1度目の人生の兄で…前回の人生では近藤さんだった人だった…
―――なんだ…お兄ちゃんかい。
その子が、梓をみて…
「はじめまして…僕、
そう、声を掛けてきた。
「はじめまして…私は、梓です。よろしくね」
律は、色んな子に声を掛けていた…
以外とたらしなのかも…
梓は、律と仲良しになっていった。
やっぱり血がそうさせるのかな…
律は、面白くてスポーツもできる。
周りの子は、律が好きって子も多い…
学校の行き帰りは、送り迎えだ。
ほとんどの子がそうしている。
律も、そうだった。
律の家も、お金持ちっぽい。
それから、月日はどんどん流れ…
梓は、持ち上がりで中学生になった。
兄は、高校生…
高校も持ち上がりだ。
律とは、ずっと仲がいい…
付き合ってるの?って言われるぐらい…
でも、私には律に対してそんな気持ちはない。
だから、付き合ってると思われている方がいいくらいだった。
律も、女の子をとっかえひっかえしてる。
それでも、律といるのは心地いい。
これが血なのかな…
ある日、家で…
父と母の会話を聞いてしまった…
父と母が喧嘩をしていた。
どうやら、父には愛人がいるらしい。
ま、会社の社長だし…あるあるでしょ?
って思っていたけど…
母は本気で怒っている。
母は、そんなの分かっているのかと思った…
母は、父のことを愛しているんだね。
母の気持ちは痛いほど分かるよ。
私も、渉の浮気で苦しんだからね…
なんで、男は浮気するのかな…
その点、元は浮気はしなかった。
…と思う。
私も、元に嫌な思いはさせたくなかったから浮気はしなかった。
早く、元に会いたい…
父と母は、どうなるのだろう?
世間体のいうのを気にする人だから
離婚はしないんだろうな…
その後の母は、買いたいものを買いまくっていた。
そうすることで平静を保っていたのだと思う。
可愛そうなお母さん…
月日は流れ…梓は高校生になった。
兄は、大学生…
大学は、持ち上がりではなく受験して名門大学に合格した。
兄は、カッコいい…
モテるんだろうな…
―――渉…いい世界に生まれ変わって良かったね。
最初の人生と2度目の人生の渉はロクでもない男だった。
私の元夫は…本当にいい男になりましたよ…
兄は、父の会社を継ぐんだろうな。
私は、何をすればいいんだろう?
これから大学に行って…
会社勤めをして…
前の人生では、生活するのに精いっぱいだった。
今度の人生では、夢に向かっていけるのかな…
梓は、これからの人生に期待していた…
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