異世界地球便 異世界にいる地球人を支援します。

枯渇の魔女

プロローグ

第1話 自称神様からのお願い

「突然だけど、君に仕事を頼みたい。それは異世界にいる地球人を地球の物資を使って助けてあげてほしい」


目の前にいる古代ローマ人のような服装をしたいかにもチャラ男のような自称神様がわけのわからないことを言い出した。


「いいえ、結構です。帰らせてもらいます。」

そういって俺は、後ろを向いてそそくさと出口を探した。


「ちょ、ちょい待ち!とりあえず最後まで話を聞いてくれ!それからでも遅くはないだろう?せっかくの巡り合いなんだ、これだけで終わりはもったいない」

そうは言ってもこれだけ怪しいやつの話を真に受けられるか?そもそもここはどこなんだ?それに俺はここに来る前は何をしていたんだ?うっ…いろいろ不可解なことを考えていたら頭が痛くなってきた。


「ここがどこか?そうだね~簡単に言うとここは君の夢の中。だけど突然、僕の精神空間とつながって僕が入ってきてしまったってわけ僕の精神世界とつながるぐらいだから、よっぽど深い眠りについているんだね」


「なるほど…だんだん思いだしてきたぞ。たしかに今日は五連勤目で家に帰ってからすぐに寝た気がする。」

深く眠りにつくだけでこんな神に合えるとなるとこれからはしっかり休息を取りたいと思う。


「まぁ、そんなことはさておき本題に入るけど、異世界は知っているかい?」


「異世界ってのはあの剣と魔法の世界だとか地球よりも科学技術が発展したSF世界のことか?それならラノベやアニメで知っているがそれであっているか?」

多分…他にも異世界はあるだろうがここら辺が定番ではあるし、そこで合っているのだろうか


「うんうん。おおむねそれであっているね。君に行ってほしいのは剣と魔法の世界だ。その世界では地球人が迷い込んでしまったり、異世界で新しい人生を送っている子、突然他人と意識が融合した子がいてね。何とかそうなってしまう原因を解決したいけどそれが分からなくてね~。神様が直接個人に干渉するのは何かと問題でね。魔力を他の人よりも多くして、言語が分かるようにするだけでもかなり問題でこれ以上は厳しいんだ。そこで君が必要になってくる」

原因が分からずじまいで、これ以上の干渉は厳しい。そんなときにたまたま自分と繋がったやつが現れた。たしかにこれは運命ととらえて頼みたくなるのはわかる

けど…


「本当に俺なのか?大学卒業してからやりたいことも見つけられなくて、就職もできず、バイトで毎日を食つなぐ日々、こんなダメダメな俺が人の手助けなんてできるのか?」


「ダメダメな俺でもか…そんなことを考えているよりもまずは動きださないといけないよ。ってことで異世界いってくれるよね?」

まずは動きださないとか…


「わかった。それじゃあ俺はどうしたらいい?」

こうして俺は異世界にいった人を支援することにした。

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