第二本線平行ニューフロンティア第一区間軽便鉄道線
監視官になったメディはいくつかの任務を無事にこなし、今回はレイルロードの第二本線に平行に敷設された『第二本線平行ニューフロンティア第一区間軽便鉄道線』の定期検査です。
ここは監視する惑星も大したことはない三級ポイントばかりで、物資の購入もありません。
三級ポイントは全部で六十八か所、軽便鉄道簡易プラットホームが二か所、軽便鉄道標準分岐ステーションも二か所となっています。
基本的にポイント二十か所ごとに簡易プラットホームを設置する方針ですね。
近頃は貨物鉄道や簡易鉄道と平行して、軽便鉄道も敷設することになったようです。
人的資源もそんなに必要ではなく、ユニバースも未開発惑星のお守りはしておられなく、比較的余裕のあるプラネテスが担当する軽便鉄道を平行させることに同意したのです。
レイルロードの第二本線は旅客鉄道と平行して貨物鉄道がとおっています、そこにさらに軽便鉄道を敷設、ローカルのトラブル対処をプラネテスに任せたのです。
モニターシリーズはいくらでも連結可能で、バッテリー・トレーラーを四隻連結すると銀河内なら航行可能なのです。
三軍統合幕僚部は戦略予備軍としてプラネテスを考えていますので、このような形でそれなりの宇宙船を配属をできるのは喜ばしいことなのです。
レイルロードの路線近くには、未開発惑星や未接触惑星などは多々あります。
そのため必要な場合は平行軽便鉄道として敷設、モニターシリーズを配置、プラネテスの戦力は飛躍的に向上したようですね。
プラットホームはレイルロードの列車が接舷できるようになっていましたが、改良してモニターを外殻に八か所結合できるようにもなっています。
メディは定期検査を順調にこなしています。
モニターをチェックするとともに未確認監視惑星の現状データーをモニターの人工知能より習得、分析して簡単な報告書を作成しています。
二つ目の軽便鉄道簡易プラットホームにたどり着きました。
メディの乗ってきた『三隻水平結合体制の専用列車』にはボックスがついていますが、浴室などはプラットホームのほうが広くゆっくりできますので、簡易プラットホームに泊まり、お風呂にはいってのんびりムード担っています。
簡易プラットホームはトイレと小さな浴室があるだけで、キッチンなどはありません。
ミリタリー補給カタログ、または通販カタログから湯煎できるレトルトとかパンとかで食事となります。
お湯とお水は浴室にある洗面からだけ出るようです。
基本的に緊急用に人を収容するための設備なのです。
緊急用のベッドも五床しかありませんが、ボックスにはセミダブルベッドが二床ありますので七床分あるわけです。
ベッド数が足りない場合、キャビン・トレーラーを外殻に結合するわけです。
キャビン・トレーラーは基本は列車の座席のようになっており、宿泊施設ではありませんが、一応何とかベッドにもなります。
最大三十二床が可能ですが、三等寝台と考えればいいかもしれませんね。
「やれやれ、今日はここでゆっくりできる♪やはり大きい風呂はいいな♪」
「ボックスの風呂はトイレも洗面も一体になっていて、狭苦しくてしんどいからな」
「飯はどうするか……やはり戦闘糧食にするか……」
取り出したのはモンゴル軍の戦闘糧食……おもにお肉ですね……
ウーラポーセンさんがこればかり食べていたので、自然とメディも好物になったようです。
飲み物?馬乳酒に近い?カルプス?です。
本物はメディのお財布では、お高いようなのですね……
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