検討会議 其の二
「残り、二十二隻分について検討を始めよう」
キュッリッキさんが、
「『ボックス』、『マッチ』、『モニター』、この三種は本来監視惑星に張り付ける船で、テュレーニア・ステーションには無くてもいいと思われる」
「故障したものの交換とか、緊急配置の時とかに幾隻かあれば事足りる」
『ボックス』は、中に小さいカプセルホテルのような居住区域と、倉庫、惑星上に監視官を転送する装置があります。
『マッチ』は、太陽光発電送電衛星で、それ以外にも長さ五メートル、高さ二メートル、巾は三メートルほどの新型非常用小型核融合炉を積み込んで、一旦稼動させると一万年の寿命、他の船に送電できる。
『モニター』は、主星の光熱を集めてエネルギーを賄う、太陽光(直接)励起レーザーを一門搭載、惑星上の対象物を撃破可能となっている。
アイノさんが、
「そうだな、九隻分はそれでよいと私も考える」
「残りの十三隻分について提案がある」
ロウヒさんが、
「云ってくれ」
アイノさんが、
「ユニバースが『バッテリー・トレーラー』と『ランチ』を格納しているが、これはコンバットのような戦闘宇宙艇を想定しているように思える」
「軽便鉄道の機動戦力として、このアイデアは使うべきだと考える」
「ランチ搭載のボンバーは三基、その人工知能は『CTR1型』で小型戦闘艇のもの、『バッテリー・トレーラー』なら局地的にだが自由に移動できる」
キュッリッキさんが、
「その編成に『シュヴァルム・トレーラー』を追加しないか、格納庫に天山宇宙戦闘艇を四機搭載できる」
「『バッテリー・トレーラー』+『ランチ』+『シュヴァルム・トレーラー』という編成ならそこそこの戦力となろう、軽便鉄道線保安司令部の独自の戦力となる」
「『バッテリー・トレーラー』四隻、『シュヴァルム・トレーラー』二隻は確保してあるので、追加として『シュヴァルム・トレーラー』二隻、『ランチ』四隻を追加すれば四編成できる」
ロウヒさんが、
「つまり六隻は決まりという事だな、すると残り七隻か」
ここでホルト1が、
「『バッテリー・トレーラー』+『ランチ』+『シュヴァルム・トレーラー』を後二セット追加すればどうでしょうか?」
「あと一隻の枠は『ラムスデン』とするのが良いかと考えます」
「戦闘編成は六編成となり、二編成ごとに『ラムスデン』を割り当てればバリアも何とかなります」
結局、
『バッテリー・トレーラー』六隻、
『カッター・トレーラー』二隻、
『キャビン・トレーラー』一隻、
『シュヴァルム・トレーラー』六隻
『ランチ』六隻
『ラムスデン』三隻
『ボックス』三隻
『マッチ』三隻
『モニター』三隻
標準プラットホームの格納庫エリアは円筒躯体で直径七十五メートル、長さ三十メートル、モニターシリーズは八隻格納できます。
『バッテリー・トレーラー』一隻、
『カッター・トレーラー』一隻、
『シュヴァルム・トレーラー』一隻
『ランチ』一隻
『ラムスデン』一隻
『ボックス』一隻
『マッチ』一隻
『モニター』一隻
戦闘編成は一編成
軽便鉄道簡易プラットホームにはモニターシリーズの格納庫エリアはありません。
「時間が出来たので軽便鉄道ティアマト線敷設の基本方針を決めようか」
「ホルト1、トゥイーニー・オートマトンに命じて、レイルロード・オートレストランから軽食を持ってきてくれないか」
ハンバーガー、フライドポテト 、そしてホットコーヒー……
なぜかホルト1も食べています。
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