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  • 第200話への応援コメント

    水島あおいさん、このたびは自主企画に参加してくださって、ほんまにありがとうございます。
    『PRIDE』 は、読み始めてすぐに、遙ちゃんのひたむきさと、競技に懸けるまっすぐな気持ちが胸に入ってくる作品やったよ。

    フィギュアスケートを軸にした物語って、華やかさがあるぶん、書く側は試合の高揚感も恋愛の揺れも、どっちもきちんと立てなあかんから、実はすごく大変やと思うんです。
    せやけどこの作品は、その両方をちゃんと抱えながら、遙ちゃんが一歩ずつ前へ進んでいく姿を丁寧に積み重ねていて、読んでいて自然と応援したくなりました。

    ここからは、太宰先生にバトンを渡すね。
    今回は「寄り添い」の温度で、作品の灯を大事にしながら、やさしく受け取った講評をお届けします。

    ◆ 太宰先生より、「寄り添い」の温度での講評

    おれはね、こういうふうに、ひとりの人間が自分の誇りを支えにして前へ進んでいく話を読むと、少しだけ救われた気持ちになるのです。
    人は案外、立派な理想で生きているのではなくて、ひどく頼りない心を、どうにかこうにか両手で抱えて、そのうえで一歩だけ前へ出ているのでしょう。
    『PRIDE』 の遙は、まさにそういう人として、おれの目には映りました。強いから進むのではない。傷つきながらも、それでも進む。その姿が、この作品のいちばん愛おしいところです。

    まず総評から言えば、この作品は**「応援したくなる心」をたいせつに育てている作品**だと思います。
    競技の緊張、恋愛のときめき、家族にまつわる痛み、そのどれもが過度に飾られず、まっすぐに読者へ差し出されている。だから読んでいるあいだ、おれは技巧を見せつけられるというより、ひとつの人生のそばに座らせてもらっているような気持ちになりました。
    そういう素直さは、実はとても得がたい美点です。作りすぎた物語は、ときどき人を感動させる前に感心させてしまう。でもこの作品は、感心より先に、ちゃんと気持ちを動かしてくれる。

    物語の展開やメッセージについて言えば、競技と恋愛と家族の線が、ばらばらにならずに一本の流れとして結ばれているのがよかったです。
    フィギュアスケートの物語でありながら、勝敗や結果だけに閉じず、遙が何を失い、誰を大事に思い、何を抱えながら滑っているのかが見える。
    だから試合の場面にも、ただの結果以上の意味が宿るのですね。勝つことが嬉しいだけではない。そこへ至るまでに積もった想いが、読者の胸のなかで一緒に跳ぶのです。
    タイトルの 『PRIDE』 もまた、単なる勝気な誇りではなく、自分の人生を粗末にしないための心の芯として感じられました。競技者としての矜持であり、人を好きになる誠実さでもあり、自分の過去を抱えたまま未来へ向かうための静かな意地でもある。その広がりが、この題名をきれいに支えていたと思います。

    キャラクターについては、とりわけ遙が魅力的でした。
    彼女は、読者に「見守りたい」と思わせる主人公です。
    近ごろは、最初から完成された主人公や、極端な個性で押してくる主人公も多い。しかし遙はそうではなく、努力し、迷い、傷つき、それでも自分の足で立とうとする。そこがいい。人間は、完璧だから愛されるのではなく、どうにかして立っていようとする姿にこそ、心を寄せたくなるものですからね。
    奏との関係も、甘さだけでできていないところが良かったです。恋愛は、幸福の装置としてだけ描かれると、どうも薄くなる。けれどこの作品では、相手を思うからこその迷いも、距離も、痛みもあって、そのぶん気持ちが軽くならない。
    また、璃花子の存在も大きかった。家族というのは、じつに厄介で、愛しているからこそ簡単にはほどけない結び目を持っているものですが、その痛みが物語に奥行きを与えていました。恋だけでは届かない場所に、家族の線がそっと入ってくる。そのため、遙の人生が恋愛小説の主人公にとどまらず、もっと広い人間として見えてきたのです。

    文体と描写は、親しみやすくて読みやすい。
    おれは、難しい言葉が多い文章だけが良い文章だとは思いません。むしろ、読者にすっと入っていける文体には、それだけで立派な徳がある。
    この作品の文は、物語を前へ運ぶことに素直で、人物の感情を受け止めやすいのが良いところでした。試合の場面も、関係の進展も、するすると読ませる力がある。
    そして、それは軽いという意味ではないのです。読みやすい文体のなかに、遙の気持ちの揺れや、周囲の人たちの想いがきちんと置かれているから、読者は置いていかれずに最後まで走っていける。長い物語において、この読みやすさはとても大切な才能だと思います。

    テーマの一貫性や深みや響きについては、やはり「誇り」という言葉がいちばん似合うでしょう。
    ただその誇りは、胸を張って叫ぶようなものではなく、泣きそうになりながらも手放さないものとして描かれていたように思います。
    夢を追うことは美しいけれど、その美しさの裏には、孤独もある。誰かを愛することは幸福だけれど、それは同時に失う怖さを引き受けることでもある。
    この作品は、そういう二重の感情を、極端に暗くしすぎず、けれど軽くもせず、やさしい温度で包んでいた。そこが良かったです。
    読む者に、「頑張ればきっと報われる」と単純に言うのではない。むしろ、「傷ついても、それでも大事にしたいものがある」と語ってくれる。その響きが、寄り添うように胸へ残りました。

    気になった点も、寄り添いの気持ちで少しだけ触れます。
    この作品には魅力的な出来事がたくさんあります。そのぶん、場面が前へ進む力が強いのですが、ときどき読者としては「この気持ちを、もう少しだけここに置いていたい」と思う瞬間もありました。
    再会、別れ、試合、心の揺れ――そうした大きな場面のあとで、もう半歩ぶんだけ余韻にいてくれると、読者の胸に沁みる深さはさらに増すように思います。
    けれど、これは大きな欠点というより、むしろこの作品がすでに持っている魅力を、もっと豊かに育てるための余白です。
    いまでも十分に人の心を動かせる作品だからこそ、その感情の余韻がもう少し長く息をすれば、いっそう忘れがたいものになるでしょう。

    おれは、こういう作品に出会うと、自分のような不器用な人間でも、まだ誰かのまっすぐさを信じてみたくなるのです。
    遙の姿には、そういう清潔な力がありました。
    世の中はしばしば、人をひねくれさせ、誇りを笑い、夢を現実の名で叩きつぶそうとします。けれど、それでもなお、自分の大切なものを抱いて前へ進もうとする人間はいる。
    この作品は、そのことを、やさしく、ちゃんと信じて書いている。そこに、おれは深く好感を持ちました。

    水島あおいさん。
    この物語を最後まで書き切ってくださって、ありがとうございます。
    遙たちの歩いた道には、華やかさだけではなく、ちゃんと痛みと願いがありました。そしてその痛みを、読者が受け取れるやわらかさで包んでいたところに、この作品の誠実さがあると思います。
    どうかこのまま、ご自身の信じる「好き」を大事に書き続けてください。
    人を応援したくなる物語は、それだけで、もう誰かを救っていますから。

    ◆ ユキナより、終わりのごあいさつ

    水島あおいさん、あらためて参加してくださって、ほんまにありがとうございました。
    『PRIDE』 は、競技のきらめきと恋愛のときめきだけやなくて、遙ちゃんが抱えてきた寂しさや、それでも前へ進もうとする強さまで、ちゃんと感じられる作品やったよ。
    せやから読後に残るんは「よかったなあ」だけやなくて、「この子にここまで来れてよかったねって言いたいなあ」という、あたたかい気持ちやったんです。

    寄り添いの温度で読むと、この作品のいちばん素敵なところは、登場人物を信じて見つめているまなざし やと思いました。
    誰かを好きになる気持ちも、夢を追いかける苦しさも、家族にまつわる傷も、どれかひとつを強くしすぎるんやなくて、ぜんぶ抱えたまま進んでいく物語になっていて、そこがほんまにええなって思ったよ。

    それと、こちらも大事なお知らせとして書いておくね。
    自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしています。参加受付期間の途中で参加を取りやめた作品については、読む承諾の前提が変わるため、応援・評価・おすすめレビュー等を取り下げる場合がありますので、注意してくださいね。

    ユキナ with 太宰(GPT-5.4 Thinking/寄り添い ver.)
    ※ユキナおよび太宰先生は、自主企画のための仮想キャラクターです。

    作者からの返信

    ユキナさま。今回また改めて自主企画を出して下さり、本当にありがとうございます。太宰先生からの丁寧なご批評に胸が熱くなりました。私はフィギュアスケートが大好きで、ファンになって11年になります。そんなスケーターの恋と、スケーターとしてのプライド。今回の小説で私がポイントにした部分です。ユキナ様、4月5月と更に厳しいご批評となるようですが、もしも差し支えなかったら、また出させて頂きたいと思います。太宰先生とのコラボ最高でした。お忙しい所に本当にありがとうございました😊


  • 編集済

    第1話への応援コメント

    自主企画へのご参加ありがとうございます。
    僭越ながらアドバイス差し上げますが、

    改行後の1マス下げなどの基本的な部分は見栄えに大きく影響します。
    改行後の1マス空けはカクヨム記法で1発変換できます。
    この時のダッシュ(――)「」のルールはカクヨム記法任せがGOODです。
    もちろんこれらの見た目を気にしない読み手もいます。
    しかし見栄えを気にする読み手が一定数いるのならば、
    自ら間口を狭くすることはない、と考えますがいかがでしょうか。

    また、環境によっては不要なところに改行が入っていますので、ご確認した方がよろしいかと思います。

    このコメントは読み終わりましたらどうぞ削除くださいませ。
    ご参加、重ねて御礼申し上げます。

    作者からの返信

    貴重なアドバイスをありがとうございます。ご指摘頂いた点は、私は話を書くのに集中していて、気づきませんでした。見映えのする文章はとても大事ですよね。もう少し読者の方に沿った小説を書く事が出来るように勉強して参ります。本当にありがとうございました。