どんなに孤独でも

第1話

全てはあの事件がきっかけだった。

両親は亡くなり、

一緒に住んでたお父さんの養子の2人の男の子とも離ればなれになった。

両親の葬式にはもちろん参加した

当時私は6歳だった。

2人は勝手に失踪しっそうと定められていた

「可哀想に…。まだ6歳なのに…。」

「両親亡くなってお兄ちゃん的存在だった2人もいなくなって」

泣きながら聞こえてくるこそこそ話。

「これからどうするのかしら?養護施設に行くのよね?」

うるさい…。

「身寄りもいないのに…。それにしても泣かないなんて強い子だね」

別に泣いてたって意味ないし泣くよりも気持ちがごちゃごちゃ。

私も泣く時は泣く。家族みんなが笑うから私も笑う。

そんな日々がずっと続くと思ってた。

でもそう思っていた私が間違いだった。

この先どうしていこう。1人で生きていくなんて無理で。

でもそうしていかないと気がした

女性の指導員が確認してくる。

古崎波瑠ふるざきはるちゃんね」

「…………」

そうだけど……。だからなに?

「自己紹介してもらえる?」

「……………」

答えたくなかった。私は無言の沈黙した

「両親は亡くなって一緒にいたお兄ちゃん?も失踪したのね?」

そう聞くな。いちいちうるさい。失踪失踪て…!!

あたしは生きてると思ってるから!!好き勝手に決めるな!!

「明後日からここで過ごしてもらいます」

「いや。」

私は即答する。

「あなたは家族がいないので施設にいてもらうか里親が必要となります!」

もう聞きたくなくて私は逃げた。

なら里親なんど自分で探す!!

だいぶ逃げてきたところで

「はあっ…はあっ…。ここならもう追ってこないよな」

私はその場に座り込む。

雨もざーざーに降っていた。

「どうしたの?ずぶ濡れじゃない?!」

女の人が声かけてきた

園児ぐらいの男の子を連れて。

「…………」

私は目をすわらせた。

こんなに小さい子なのにと彼女は言った

「うちにおいで。シャワーしなさい」

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